アイヌに伝わる妖刀“イペタム”が誘いこむ最後の戦い アクション俳優やスタントマンによるアクションは圧巻!

 『ウルトラマン』シリーズでスーツアクターとして活躍していた丸山貢治を中心に、2017年に結成された劇団丸組が『新 山猫〜最終章〜』をCBGKシブゲキ!!にて上演する。江戸、会津と戦いの旅を続けてきた少女・きりと、凄腕の仕事人・山猫の2人が行き着く先は、当時“蝦夷地”と呼ばれた北海道。そこで2人は最後の戦いに巻き込まれる。作品について、山猫を演じる丸山が語ってくれた。

丸山「今回はアイヌに伝わる“イペタム”という伝説の妖刀が山猫たちを最後の戦いに導きます。超人的な力を持つヒーローのような、アクションをメインにした舞台になります。」

 前作まで演出も務めていた丸山だが、本作では足木淳一郎を演出に迎える。

丸山「自分で演出していた時は、自分の役に代役を立てていたのですが、自分自身が山猫という役に集中して向き合う為に今回は足木さんにお願いしました。彼は旗揚げ作の『山猫』で脚本を書いてくれた、長い付き合いの仲間です」

足木「もうかれこれ20年くらいの付き合いで、ずっと一緒に仕事をしてきた戦友のような存在です。劇団を立ち上げるときに頼まれて、初期シリーズ3本は僕が書きましたが、その最終章で声を掛けてもらって嬉しかったです」

 そしてここに2人のヒロインが参加する。それが『ウルトラマントリガー』に出演した豊田ルナと、『ウルトラマンデッカー』に出演の村山優香だ。丸山がライブステージで共演したときに目に留まった2人だという。

豊田「オファーをいただいて、自分がウルトラマンの作品に関わったご縁が広がった気がして嬉しかったです。でも私自身、舞台がもう4、5年振りなので、ちょっと不安もありますが楽しみです。アクションも楽しみですね」

村山「私も舞台のブランクは同じくらいあります。全く知らない役者さんと舞台でご一緒するのは緊張しますが、キャストの中にはイベント等でご一緒した方もいらっしゃるので、安心感があります。ともかく頑張りたいです」

 まさにウルトラマンを軸にした“縁”が生み出した、スピンオフ作品とも言えるかも知れない。

丸山「僕は17歳でウルトラマンに出会いアクションを覚えました。だから自分の人生は全部ウルトラマンで出来ていると思っています。そして今回の作品は『山猫』の集大成というより、自分自身のアクションキャリアの集大成かも知れません。“縁”が生み出した仲間達の絆の力を舞台上で爆発させますので、是非劇場まで観に来て下さい!」

(取材・文:渡部晋也 撮影:平賀正明)

プロフィール

丸山貢治(まるやま・こうじ)
17歳でキャラクターショーのスーツアクターとして活動を開始。円谷プロ『ウルトラマン』シリーズをはじめ、プロスタントマンとして映画・ドラマのアクションシーンに出演する他、アクションコーディネートやモーションキャプチャーなども担当。劇団丸組では作・演出を担い、俳優としても出演。

足木淳一郎(あしき・じゅんいちろう)
スーツアクターを経て、脚本家・演出家として円谷プロダクション文芸部門に所属。同社作品にて脚本・プロデューサー・音響効果を担当。2022年3月、20年在籍した円谷プロを退社。現在はフリーランスとして活動中。 

豊田ルナ(とよだ・るな)
5歳から子役として活躍。「Shibu3 project」でリーダーを務め、傘下のアイドルグループ「ぴーおん♡」に参加。2019年、“ミスマガジン2019”の候補者ベスト16に選出。2021年、アイドル活動を終了。同年、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』のヒロインに抜擢。 

村山優香(むらやま・ゆうか)
2015年、映画『忘れ雪』でデビュー。2016年、舞台『ゲートシティーの恋』にて初舞台を踏む。2022年、映画文化庁『お雛様のヘアカット』にヒロインとして出演、ローマ国際映画際にて最優秀女優賞を受賞。2022年、『ウルトラマンデッカー』にヒロイン・キリノイチカとして出演中。

公演情報

劇団丸組 第八回公演『新 山猫~最終章~』

日:2023年2月16日(木)~19日(日)
場:CBGKシブゲキ!!
料:一般7,000円 中高生4,500円 小学生以下3,000円(全席指定・税込)
HP:https://marugumi.com/
問:劇団丸組 mail:koji.m.12.7@icloud.com

インタビューカテゴリの最新記事