結成20周年を迎えたレ・フレールがオーケストラ公演にゲスト出演 本場の音で奏でる映画音楽と人気ピアノデュオが再びコラボ

 1990年にアトランタで結成されたハリウッド・フェスティバル・オーケストラは、映画・ブロードウェイミュージカル・TVドラマの音楽から幅広いレパートリーを持つ人気楽団。日本でも2003年の初来日以来、各地で公演を行っており、これまでにグッチ裕三、大橋純子、渡辺美里、森山良子、綾戸智恵、KOKIAといったゲストも迎えて大好評を博している。そして2023年1月、約3年ぶり・6回目となる来日が実現。銀幕を彩った名曲の数々を、一部スクリーン上映も入った演出で披露する。

 全8都市のうち横浜・東京・札幌での公演には、前回に続いて兄弟ピアノデュオ、レ・フレール(斎藤守也・斎藤圭土)がゲスト出演。映画音楽が好きで影響を受けてきたという2人は、前回の共演を「本場のオーケストラならではの壮大な世界観を楽しみました」と振り返る。

守也「もちろん名前は存じ上げていましたが、コンサートを観たのはそのときが初めて。迫力と繊細さ、一体感を感じる素晴らしい演奏でした。過去の名画から最新の映画音楽まで、誰もが知っている名曲ばかりでしたので、出番寸前までオーディエンスとして楽しんでしまいました(笑)」

圭土「特に映像の演出が印象的で、まるで映画を観ているようでした。オーケストラの皆様もとても明るく、気さくな方々で嬉しかったです」

守也「オーケストラとの共演は毎回緊張します。でも僕らの演奏にフレキシブルに対応していただき、緊張感を保ちつつも楽しい演奏ができました」

圭土「本場の皆さんにレ・フレールのオリジナルを演奏していただいたのも光栄でした」

 今年結成20周年を迎えたレ・フレールは9月に記念アルバムを発表し、10月に行った記念コンサートも大盛況。そんな彼らの新年一発目となるステージがこのコンサートだ。

守也「今回も〝レ・フレールの世界〟というコーナーを設けていただくので、もちろん僕らのオリジナル曲は演奏させていただきますが、映画音楽にちなんだ曲も演奏します。前回は演奏しなかった曲にもチャレンジするのでご期待ください」

圭土「情景が目に浮かぶような曲を選曲する予定です」

守也「前回よりパワーアップした演奏をお届けします!」

圭土「僕らも今から楽しみにしております。ぜひ、生演奏の振動を感じてください。感動を共有しましょう!」

(取材・文:西本 勲)

プロフィール

レ・フレール
兄、斎藤守也(さいとう・もりや)と弟、斎藤圭土(さいとう・けいと)によるピアノデュオ。兄弟ともにルクセンブルク国立音楽学校でクラシックピアノを学ぶ。2002年にレ・フレール(フランス語で「兄弟」)として活動を始め、1台4手連弾という独創的なプレイスタイルで話題に。国内はもちろん海外でもCD発売。ツアーを行い、さまざまなアーティストやオーケストラとも共演。近年はそれぞれのソロも含め活動の場を広げている。2022年9月、結成20周年記念アルバム「Timeless」をリリース。結成当時の原点を振り返りつつ、連弾の新たな可能性も見出す意欲作となった。

公演情報

ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ

日・場・料:
【 横浜みなとみらいホール】2023年1月8日(日)14:00開演(13:00開場)
S席7,800円 A席6,800円 B席5,800円(全席指定・税込)
【オーチャードホール】2023年1月9日(月・祝)15:00開演(14:00開場)
S席8,500円 A席7,000円(全席指定・税込)
※他、地方公演あり。
HP:https://tempoprimo.co.jp/ 
問:テンポプリモ tel.03-3524-1221(平日10:30~17:00)

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