「後世に残る作品」を残したいとスタジオY.D.U主宰のYomiが脚本・演出・振付を手掛け、ダンスミュージカルとショーケースの融合という画期的な手法で観客を魅了した本作が2020年12月以来の再演となる。由緒ある中高一貫校を舞台に、甘酸っぱい青春恋愛模様と個性豊かなキャラクター達による笑いあり、涙あり、感動ありのストーリー。高等部随一のモテ男で主人公の二階堂龍平。全てが揃うモテ男なのに、幼馴染の可憐だけを一途に想う硬派、全女性の憧れそのもの。そんな龍平役には、ダンスやヴォーカルに定評のある北出流星が抜擢された。舞台初主演となる本作に向けての意気込みを語ってもらった。
―――出演が決まって、本作の印象をお聞かせください。
「舞台に立つのが約3年ぶりで初主演ということもあり、かなり緊張しています。お芝居の経験も浅いので、周りの方々にもアドバイスを頂きながら、一生懸命に取り組んでいけたらと思っています。
まず、この作品に登場するキャラクターの個性が強いなという印象を受けました。
僕が演じる二階堂龍平は学園一のモテ男。一方ですごく一途な所もあるキャラクターです。だからモテ男の煌びやかな一面と一途な所をどのように出そうかというのが最初に台本を読んだ印象でした。でも僕自身が人懐っこい性格で、周囲と仲良くいたいタイプなので、そういう明るくフレンドリーな自分の要素も入れることでより自然にお芝居ができるんじゃないかと思っています。
キャスト全員で歌って踊ってのショーケースも見どころです。お芝居だけでなく、歌とダンスでも良いステージを創り上げたいなという思いがあります」
―――主演として舞台に立つことについて、どのように感じていらっしゃいますか?
「共演者の方とは今回初めてご一緒する方ばかりになると思いますが、そこら辺はあまり心配していません。昔から人見知りもしないタイプですし、チームで意見を出し合いながら作品を創っていく過程が大好きなので、自分から積極的に打ち解けていくことでそれがお芝居の絡みでも出せたらいいなと思っています。
僕自身も高校の時に学園祭の一環として、ステージで踊ったことがあるので、そこと本作がクロスオーバーしている印象があって感慨深いですね。友人に誘われたのですが、当時はダンス経験もなくて、ましてや人前でなんて緊張しかなかったですが、必死で覚えて踊り切った記憶があります。でもステージに立ちたいという憧れは幼少期からあったので、とても良い経験になり、ステージって素敵な場所だなと改めて感じて、本格的にダンスを習い始めました。そういう意味では、学園祭での経験が僕の道をつくってくれた原点だと言えます」
―――ストーリーの中で意識する点はありますか?
「物語の中で母親との絆が描かれていて、台本を読んでいてかなりぐっときました。僕自身も家族とすごく仲が良くて、母とはよく連絡を取り合うのですが、物語と重ね合わせて、より家族を大切にしようと思うようになりました。
またライブステージではダンスの動きやステージングの演出も含めて、お客さんを魅了することを意識していましたが、ミュージカルは曲調も変わりますし、ステージ上でどんと構えて歌うというか、歌でも物語を進めないといけない。かなりこれまでのライブステージとは違った要素を求められると思うので、とにかく初めてのことばかりですが、あまり緊張せずに楽しめる余裕を持ちたいと思います」
―――最後に読者にメッセージをお願いします。
「これまでファンの方には僕のお芝居を観て頂く機会があまり多くなかったので、新しい僕もお見せできたらなと思いますし、今回の主演を大きな転機として、今後は舞台や映像作品にも積極的に挑戦していけたらと思っています。歌と踊りの華やかなショーケース、キュンとするラブストーリーやファンタジー、笑い、感動するストーリーも相まって、色んな感情が揺さぶられるエンターテインメントが詰まった舞台です。皆様のご来場をお待ちしています!」
(取材・文&撮影:小笠原大介)
プロフィール
北出流星(きたで・りゅうせい)
1998年7年12日生まれ、兵庫県出身。ダンス・ミュージカル『お私立 花村学園』2022で主演の二階堂龍平役に抜擢され注目を集める。更には他出演舞台数本、コマーシャルのO.A.なども控えており、今後の活動に期待が高まる。
公演情報
ダンス・ミュージカル『お私立 花村学園』2022
日:2022年10月27日(木)~30日(日)
場:滝野川会館 大ホール
料:S席7,800円 A席4,800円(全席指定・税込)
HP:https://www.hanamura-gakuen.com/
問:MinyMixCreati部
mail:info@mmc-jp.tokyo