『COLOR CROW』新作舞台 日向野祥が単独初主演 細やかな心情を大切に皆で作り上げる舞台を!

 男達の“戦い”と“生きる意味”、“絆”をテーマに、舞台・映画・書籍と展開中の『COLOR CROW』。室町時代から江戸時代にかけて諜報・暗殺・破壊工作・主君の警護などを担っていた“シノビ”が、近未来の日本に“クロウ”として蘇り、かつてシノビが果たした特殊任務を遂行。その過程でクロウ達が絆を育む姿が描かれていく。

 クロウの1人、羅生聖護を主人公とした新作『COLOR CROW -神緑之翼-』で舞台単独初主演を果たす日向野祥は、作品の世界観をどう捉えているのか。

 「忍者をモチーフにしているのがまず面白いと思うのですが、それを時代劇ではなく、近未来に持ってきた着想が凄いと感じています。各登場人物にも深いドラマがあり、心情も細やかに描かれているので、ご覧になる方も誰かしらに感情移入できるのでは。アクション要素やゲーム性もふんだんにありますから、色々な角度から楽しんでいただける作品だと思います。
 羅生聖護は、一言で言うならムードメーカーでクロウのまとめ役。皆のお兄さんのような役柄です。明るく周りの面倒を見る姿が、多く描かれてきたと思います。でも彼には彼の過去があって、抱えている闇の部分もあります。今回は羅生聖護を中心に物語を描いていただけるので、彼が経てきたもの、背負っていくものが明確に出てくると思います。大好きな作品で初主演をさせていただけるのは本当にありがたいことですが、あくまでも『COLOR CROW』の世界の1つですから、これまでと同様に皆で作品を作りあげていきたいです」

 それぞれのキャラクターが持つカラーが、役柄のイメージを増幅してくれる。

 「羅生聖護のカラーは“緑”と言われた時に、パッと浮かんだのは森林や自然でした。そういう意味でも皆を支えている縁の下の力持ち的なイメージがありますね。この作品に携わらせていただく時に、細かい心情を大切に、本当に生きている人間として演じてほしいと伺って。
 人間って一生懸命にやっている人や、がむしゃらに頑張っている人って応援したくなりますよね。僕もその姿勢には凄く共感したので、これまで一緒にやってきたメンバーと、新しく入ってくるメンバーが全力でぶつかることによって生まれる化学反応を大切に、観終わった後に『ただ面白かったね!』だけではなく、感想を語り合いたくなるような作品にしたいと思っているので、是非楽しみに観にいらしてください!」

(取材・文:橘 涼香 撮影:岩田えり)

食欲の秋! オススメの秋の味覚はなんですか?

「僕にとっての秋の味覚!と言えばやはり“秋刀魚”です! 小さい頃に親戚の叔父さんが落ち葉とかを集めて焚き火をしていたのですが、その時によく秋刀魚も焼いてくれてめちゃくちゃ美味しかった記憶が忘れられず、秋と言えば秋刀魚!となってしまいました。秋刀魚を焼いた流れで焼き芋も焼いてくれていたので、この2つのコンビは僕にとって永遠の秋の味覚です! 最近は外で焚き火の風景も減ってしまいましたが、またあの感覚に戻りたくなりました!」

プロフィール

日向野 祥(ひがの・しょう)
1991年1月19日生まれ、神奈川県出身。舞台を中心に、映画・ドラマなど幅広い活躍を続けている。近年の主な出演舞台に、『令和千本桜~義経と弁慶/コロッケものまねオンステージ2021』、『夜明けのうた』、『COLOR CROW -蒼霧之翼-』、『殺人の告白』など。

公演情報

『COLOR CROW -神緑之翼-

日:2022年10月20日(木)~25日(火)
場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
料:特典付き12,000円 8,800円(全席指定・税込)
HP:http://www.colorcrow.net/
問:サンライズプロモーション東京 tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)

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