2016年にスタートした西島数博プロデュース公演『TOYOSU DANCE LIVE』が遂に完結! バレエにタップ、ジャズとジャンルを超えたダンサーが集い、〝LOVE IS ALL〞をテーマに豪華ステージを繰り広げる。
西島「最終章ということで、様々なジャンルのトップダンサーに集まっていただきました。現代版にアレンジした『カルメン』や『ジゼル』をガラコンサート形式でお見せし、最後は『ボレロ』で締めくくる、総合的なフィナーレにしようと考えています」
『カルメン』を踊るのは松岡梨絵× 橋本直樹ペア。両者のために西島自ら新バージョンを創作している。
橋本「西島さんと初めて会ったのは10代の頃。彼の作品は何度も踊ってきましたが、今回はパ・ド・ドゥ形式の新たな『カルメン』になるということで、楽しみでしかないですね」
松岡「西島さんは振りがどんどん湧いてきて、表現が独特で面白い。それがまた素敵な作品に仕上がって、まるでマジックだなと思います(笑)」
日髙有梨×石田亮一の牧阿佐美バレヱ団ペアは『ジゼル』に出演する。
日髙「古典の『ジゼル』がどうアレンジされるのか。全く想像がつかないけれど、西島さんはダンサーにあった振りをどんどん渡してくれるので、挑戦することが楽しみです」
石田「西島さんとご一緒するのは初めてでちょっとドキドキしています(笑)。バレエ団では彼女とあまり一緒に踊る機会がないので新鮮だし、また新たな一面が見えそうです」
フィナーレは『ボレロ』。バレエ×タップ×ブレイキン×ジャズ×ストリート×コンテ×映像が融合する、西島ワールドを創りあげる。
清水「西島さんと初めてご一緒したのは20歳の頃。以来10年以上、度々声をかけていただいてきました。いろんなダンサーやミュージシャンとコラボレーションできるタップを追求してきましたが、今回『ボレロ』でこの素晴らしいダンサーの方々とどこまで表現できるか凄く楽しみです」
西島「映画『グレイテスト・ショーマン』に出演していた、小森悠冊さんが参加することも楽しみです! こうしたいろんな人との縁が自分の力になり、ここまでやってこれたと感じています。アットホームな現場で創作したものは、お客様にもきっと温かいものが伝わるはず。今人々が求めているものは LOVE であり、温かい愛情だと思う。今だからこそ作れる世界観を、愛を込めて表現していけたらと思っています」
(取材・文:小野寺悦子 撮影:間野真由美 衣装:BOTTEGA M ARTINESE(ボッテガマルティネーゼ))
西島数博さん
「ゆったりと自然を感じながら焚き火したり、愛犬メルシー君を連れて「キャンプ」を定期的にやれると好いですね。最近は、新しいグランピング施設も出来ていますが、僕的に昔ながらのスタンダードなキャンプにより近いほうが落ち着きそうです。新鮮な空気の中で料理して昼寝してのんびりアウトドアライフを楽しみたいと思っています」
橋本直樹さん
「これから始めること……、それは『LOVE IS ALL』のリハーサルです。このTOYOSU DANCE LIVE 最終章に初参加。今までの流れを大切に、新しい風として、そして他のジャンルのダンサーとのコラボ、とても楽しみにしています!」
松岡梨絵さん
「”キッチンにお花を飾ること” です。自宅のインテリアを紺、青と白でまとめているのですが、キッチンのカウンターに置けそうなちょうどよいサイズの青色の瓶があったので、一輪挿のような感じで「青いお花」を飾るようになりました。青いバラ、カーネーション、かすみ草などずっと気になっていた青色のお花をその時の気分で飾っていこうかなと……。まず最初は青いバラにしました。キッチンなので、朝サッと水切りしてお水を替えて……気軽に出来る感じで始めました!」
日髙有梨さん
「感染症の驚異や自粛でなかなか出かけたり人に会ったりしづらくて気づかないうちにストレスが溜まったりしてしまうので、お家でリラックスできるようになるかなと思って観葉植物を育て始めました。今はガジュマル、ドラセナ、モンステラを飾っています」
石田亮一さん
「ファッションに興味を持つようになってきました。元々は格好に割と無頓着だったのですが、街で見かけた人の服が気になったり、知人から「背が高いからこういう服が似合いそう」等と言われ調べている内にブランドに詳しくなり、今では結構ファッションにこだわり始めてきました(笑)
最近ではモードな服装が好きなのでYohji Yamamoto等の国産ブランドの服を良く着ています!」
清水夏生さん
「最近……でもないですが、ここ数年、作曲を始めました! 今までタップダンサーとしてミュージシャンともたくさん共演をしてきた中で、打撃音だけではなく、もっと音階のことも深く理解したい。他人の楽曲だけではなく、自分から出てきた音楽で、自分自身の表現をしたいという想いからです。
LIVEにいらしていただいた際にはぜひ、お愉しみください!」
プロフィール
西島数博(にしじま・かずひろ)
3歳よりバレエを学ぶ。18歳で渡仏、フランスの国際コンクール第1位受賞後、国内外に活動。帰国後、スターダンサーズバレエ団にて活動する傍ら、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』出演から芸能界でも活躍。主演映画『るにん』アメリカの映画祭でグランプリ受賞。14年にジャパンダンスイノベーションを立ち上げ『プレミアムダンスガラ』、音楽劇『ドラマティック古事記』、新演出白鳥の湖『SUPER SWAN』等を上演。ミラノスカラ座で活躍するピアニスト吉川隆弘とイタリアにて共演の他、異ジャンルとのコラボレーションを中心に多彩な活動を展開。
橋本直樹(はしもと・なおき)
東京都出身。6歳より矢沢バレエスクールにてバレエを始める。98年ボリショイバレエ学校5年生に編入、01年卒業。02年国立バレエ・モスクワにソリストとして入団、『白鳥の湖』(道化/パ・ド・トロワ)、『くるみ割り人形』くるみ割り人形、『眠れる森の美女』青い鳥などを踊る。06年9月Kバレエ カンパニーに入団。07年ソリスト、09年ファースト・ソリストに昇格。主な出演作は『ドン・キホーテ』バジル、『シンデレラ』王子、『ロミオとジュリエット』(ロミオ/マキューシオ)、『海賊』(アリ/ランケデム)、『くるみ割り人形』(くるみ割り人形/王子)など。13年同カンパニーを退団、現在フリーとして活動中。
松岡梨絵(まつおか・りえ)
4歳より芥川瑞枝に師事。00年こうべ全国洋舞コンクール シニアの部 第1位など数々のコンクールで入賞。02年Kバレエ カンパニーにソリストして入団。05年ファースト・ソリスト、06年ジュニア・プリンシパル、07年プリンシパルに昇格。主な出演作は、『シンデレラ』タイトルロール、『海賊』(メドーラ/グルナーラ)、『くるみ割り人形』(マリー姫/雪の女王/アラビア人形)、『ドン・キホーテ』(キトリ/メルセデス)、『白鳥の湖』(オデット/オディール)、『眠れる森の美女』(オーロラ姫/リラの精)、『ジゼル』(タイトルロール/ミルタ)など。13年同カンパニーを退団、現在フリーとして活動中。
日髙有梨(ひだか・ゆうり)
押領司博子バレエクラスにてバレエを始める。AMステューデンツ22期生、橘バレエ学校卒業、橘バレエ学校教師課程修了。03年牧阿佐美バレヱ団に入団。『白鳥の湖』(オデット/オディール)、『ロメオ&ジュリエット』ジュリエット、『ドン・キホーテ』キトリ、『ライモンダ』ライモンダ、『くるみ割り人形』(金平糖の精/雪の女王)、『三銃士』ミレディ、『ル・コンバ』クロリンダ、『コンスタンチア』ジョルジュサンド、『眠れる森の美女』、ローラン・プティ『ノートルダム・ド・パリ』、『ピンク・フロイド・バレエ』など、多数の作品に出演。
石田亮一(いしだ・りょういち)
橘バレヱ学校、第26期AMステューデンツを経て05年に牧阿佐美バレヱ団に入団。以降全ての公演に参加し、『くるみ割り人形』王子で主役を務めたほか、『眠れる森の美女』(四人の王子/狼/長靴を履いた猫)、『ロメオとジュリエット』パリス、『ライモンダ』ベルナール、『ル・コンバ』タンクレッド、『ドン・キホーテ』ボレロ、『三銃士』、『リーズの結婚 ~ラ・フィーユ・マル・ガルデ ~』、『ジゼル』など多数の作品で様々な役を演じ、『NHKバレエの饗宴』や同バレヱ団の海外公演にも出演。『N響ほっとコンサート』や『YOSHIKI CLASSICAL』にもバレエダンサーとして参加。
清水夏生(しみず・なつお)
7歳よりタップダンスを始め、HIGUCHI DANCE STUDIOにて火口ひろ子、HIDEBOHらに師事。同スタジオを中心に、映画『座頭市』や『Super Dance Premium 2008』など舞台・イベント・TV番組で活躍する。楽器としてのタップを軸にした音楽バンド「2V-double ve-(ドゥブルヴェー)」をプロデュースし、一流ライブレストランでのライブ開催のほか、第一回天下一音楽会東京大会で準優勝を果たす。水谷豊初監督映画『TAP THE LAST SHOW』でメインキャストに抜擢。19年11月には南米、フランス領ギアナの国際ダンスフェスティバル『Danses Mêtisses』にて世界的タップダンサーTamangoh氏の作品 “SamouraïNoir” に出演した。
公演情報
西島数博プロデュース TOYOSU DANCE LIVE 最終章 LOVE IS ALL
日:2021年10月15日(金)~17日(日)
場:豊洲シビックセンターホール
料:6,000円(全席指定・税込)
HP:http://www.jdancei.com/
問:株式会社エヌディプラス
mail: ndanceplus@gmail.com