女子中学校で開かれた公開裁判。そこから平穏な学校生活が崩れ始め―― 新進気鋭の女優が集結! 女子中学生のリアルを描く

 クラスの地味グループに属する中学2年生の前原範子(ノリスケ)とその親友の遠藤千代子(チヨジ)。ところがある日、クラスで“公開裁判”が開かれ、穏やかだった学生生活が崩れ始める――。柚木麻子の人気小説『王妃の帰還』を、児玉明子の脚本・演出で舞台化。主人公のノリスケに岩田陽葵、チヨジには伊藤純奈が配役されている。

岩田「範子は目立たない存在だけど、彼女なりに必死に生きていこうとしてる。等身大ですごく素敵な女の子だなって思いました。ただ範子は歴史オタクで台詞がとにかく多い。私自身は歴史があまり得意ではないので、そこは自分との闘いです(笑)」

伊藤「演出の児玉さんが、『チヨジにぴったりだと思う』と言って下さって。確かに私も役と同じで人見知りはしないし、はっきり物を言うタイプ(笑)。役とあまりかけ離れていない気がするので、感じたまま演じていけたらと。観た方の記憶に残る役作りができたらと思います」

 今回が初共演という2人。お互いの第一印象を聞いた。

岩田「先日伊藤さんの舞台を拝見しましたが、私の中ではまさに千代子のイメージそのもの。実際お会いしたらすごく面白くて明るい方で、役と同じく親友になりたいなって思いました」

伊藤「岩田さんは可愛らしくて天然で、深く知りたくなりました(笑)。舞台ではデュエットがあるのでそれも楽しみです!」

 中学2年生といえば、繊細で傷つきやすいお年頃。自身の中学時代の思い出は?

岩田「私の中学は1年に2組しかなくて、女子は各々10人位。その分繋がりが深かったし、当時は学校の人間関係が全てで、がむしゃらに生きてた気がします」

伊藤「私が乃木坂に入ったのがちょうど中2の時。放課後はレッスンに通ってたけど、学生生活も普通に楽しんでいましたね」

岩田「私は事務所に入ったのが中学1年の時。当時から演じるのが大好きで、だからある意味夢が叶ってるのかもしれません」

 キャストには新進気鋭の女優陣が集結。ガールズパワーで物語を生き生きと体現していく。

伊藤「どの役も感情移入できるし、ちょっとした心の動きで表情も大きく変わってきたりする。ぜひ劇場でその空気感を味わってもらえたら嬉しいです」

岩田「登場人物はみんな愛しくて憎めない女の子ばかり。お客様に温かい気持ちになっていただけるよう、キャストの絆を深めて頑張りたいと思います!」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:山本一人(平賀スクエア))

プロフィール

岩田陽葵(いわた・はるき)
1995年4月3日生まれ、東京都出身。声優・女優・歌手と幅広く活躍。主な作品に、『少女☆歌劇レヴュースタァライト』、『D4DJ』、『アサルトリリィ』シリーズ、『りばあす』、小泉萌香と組んだユニット「harmoe(ハルモエ)」では昨年12月に3rd single「アラビアン・ユートピアン」をリリース。

伊藤純奈(いとう・じゅんな)
1998年11月30日生まれ、神奈川県出身。2013年5月、乃木坂46の2期生としてデビュー。2017年4月に出演した舞台『犬夜叉』で注目を集める。2018年、舞台『七色いんこ』では初主演を務め、以降多くの舞台に出演。2021年8月、8年間活動した乃木坂46を卒業。グループ卒業後は舞台女優として活躍中。

公演登録

少女文學演劇(2) 王妃の帰還

日:2022年3月20日(日)~27日(日)
場:博品館劇場
料:7,500円(全席指定・税込)
HP:https://shojo-bungaku.com/
問:Mitt tel.03-6265-3201(平⽇12:00~17:00)

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