裏切りと復讐のサスペンス、でもコメディー要素もある熱いドラマ! 無実の罪を着せられたアイドルが企てる脱獄劇で、AKB48の演技注目株が主演!

裏切りと復讐のサスペンス、でもコメディー要素もある熱いドラマ! 無実の罪を着せられたアイドルが企てる脱獄劇で、AKB48の演技注目株が主演!

 身に覚えのない罪で刑務所に入っている女子アイドルグループ。無実を証明するため外に出ようと脱獄の計画を立てる中、謎だった冤罪の理由が明らかになる……。そんな“脱獄系アイドルサスペンス舞台”『アイドルブレイク』が7月末に上演される。脚本・演出を手掛ける西垣匡基(元・ヨーロッパ企画)いわく「彼女たちが暴れて、歌って、踊って、生き抜くお話」という本作で主人公を演じるのは、ここ数年で舞台への出演が続いているAKB48の濵 咲友菜。グループ主体の舞台と並行して外部作品にも積極的に参加し、主演やヒロインも経験している彼女にとって、この『アイドルブレイク』もまた新たなステップになりそうだ。

頭の固さや人見知りを乗り越えて元気に駆け回りたい

―――“アイドルグループが刑務所に入っている”という設定に驚かされますが、台本を読んだ感想は?

「割とシリアスなものかと思っていたのですが、はじめから割とコメディー要素がたくさんあって、読みながらすごくワクワクしました。と同時に、あまりやったことのない設定やストーリーなので、自分はできるのかな?と少し不安になりました(笑)」

―――濵さんが演じるグループのリーダー、ワカはどんな女の子ですか?

「脚本の初めの方では、『えっ? この子がリーダー?』と驚いたのですが、読んでいくにつれて、要所要所でしっかりメンバーと向き合って接していたり引っ張っている姿が見えて、かっこいいなと思いました」

―――脚本・演出の西垣匡基さんとは、役柄についてどんな話をしましたか?

「とにかく元気な役とお聞きしています。体力が落ち気味なので、本番は元気に駆け回れるように頑張ります(笑)」

―――歌や踊りの場面もあるようですが、芝居の役柄を背負って歌ったり踊ったりするときは、AKB48のステージと意識の違いはありますか?

「今回、どんな踊りと歌なのかはまだわからないのですが、シンプルに歌が苦手なので、練習しなくちゃいけないなあと……。まだまだ技術はないですが、やっぱり役によって歌い方やダンスの踊り方などは意識するようにしています!」

―――AKB48での濵さんのイメージからすると、コメディー要素のある作品は合っているように感じます。自分ではどう思いますか?

「前回出た舞台(劇団ズッキュン娘『2番目でもいいの♡』)では、演出家さんにもファンの方にも『コメディエンヌだね』ってたくさん言っていただけました。でも、それは共演者がAKBのメンバーだったり、よくご一緒させてもらう方ばかりだったので、リラックスしていろいろな案を出しやすかったから。そうじゃない場でもできるようになるのが今回の課題でもあるかなと思っています。自分的にはものすごく頭が固くて、周りの方に案をもらったりしているので、やっぱり自分の実力というよりは周りの方に支えてもらって絞り出せている感覚です(笑)」

―――舞台で主人公を演じる機会も多いようですが、どんな気持ちですか?

「ヒロインや主演をやらせていただくことが増えたのはありがたいですが、その分本当にプレッシャーがすごくて……。基本的にネガティブな人間なので、本番はなるべくリラックスして楽しみながら、堂々と演じられるように考えてます。今回はキャストも初めての方ばかりなので、人見知りの私としては、それを克服するための試練だと思って頑張ります!」

舞台を終えた後は、AKBのパフォーマンスが一段と楽しい

―――濵さんはAKB48に入ってから演技に興味を持ったそうですが、どんなところに魅力を感じましたか?

「自分と違う考えに向き合えたりするのが魅力だと思います。もともと言霊で人の人生観を聞いたりするのが好きで、それによって自分の考え方が変わったり、それも1つの自分の経験になるタイプなんです。同じように、演技をすると自分の人生経験が広がる気がして、それが楽しくもあり苦しくもありですが、好きですね」

―――観客として舞台を観に行く機会もあると思いますが、役者としての面白さと、観ているときの面白さは重なりますか?

「以前、ある舞台で助手をやらせていただいたことがあって、こういう見方をしているんだ、という発見がありました。観劇しているときも、こんな引き出しとか言い方、感情があるんだと、毎回勉強になり面白いです。でも、いざそれを自分で取り入れようとすると、なかなか難しいです……」

―――これまでに出演した舞台では、脚本・演出家の横内謙介さんと複数の作品で関わっています。横内さんの演出から学んだことは?

「横内さんは割と好きにやってくださいという感じなのですが、そのほうが不安も多くて……。なので、褒めていただけたときはすごく安心します(笑)。学んだことは、とにかくリラックスすること。特に印象に残っているのは、『ジョン マイ ラブ -ジョン万次郎と鉄の7年-』(2021年)のときに、『あなたが頭で考えていることは面白いんだから、間違えてもいいからまずやってみなさい』って言っていただけたことです。それで少し自信を持つことができて、次にご一緒した『AKB48 Team8「KISS 8」-8th Anniversary Special Performance-』(2022年)では、なるべく全部稽古から出せるようになりました」

―――役者としての経験は、AKB48の普段の活動に影響を与えていますか?

「舞台を終えた後とかは、パフォーマンスが一段と楽しくて、歌詞の意味を考えたり表現するのがたまらないです!」

―――こういう役者になりたい、こういう役を演じたい、という目標はありますか?

「舞台も好きですが、演技をしたいと思ったきっかけは映像だったので、映像のお仕事や現場を知ることが今の目標です。仮面ライダーのヒロインだったり、昼ドラをよく見ていたので昼ドラサスペンス系にも出演したいです!」

―――最後に、公演を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

「衣装も可愛くて面白くて最高の舞台にできるよう、そしてとにかく皆様に楽しんでいただけるよう精一杯みんなで力を合わせて最後まで頑張りたいと思います! よろしくお願いします!!!」

(取材・文/西本 勲)

プロフィール

濵 咲友菜(はま・さゆな)
2001年生まれ、滋賀県出身。AKB48チーム8およびチームK所属。これまで出演した舞台に、AKB48チーム8単独舞台『KISS KISS KISS』(2018年)・『Bee School』(2019年)、舞台『マジムリ学園 蕾-RAI-』(2021年)、『AKB48 Team8「KISS 8」-8th Anniversary Special Performance-』(2022年)のほか、外部作品では『明日、君を食べるよ』主人公・サナギ役(2019年/脚本・演出:なるせゆうせい)、『ぼくらの七日間戦争』ヒロイン・中山ひとみ役(2020年/脚本・演出:久保田唱)、坊ちゃん劇場第16作ミュージカル『ジョン マイ ラブ -ジョン万次郎と鉄の7年-』鉄役(2021年/脚本・作詞・演出:横内謙介)、劇団ズッキュン娘第16回本公演『2番目でもいいの♡』主人公・マチコ役(2022年/脚本・演出:藤吉みわ)などがある。

公演情報

舞台 アイドルブレイク

日:2022年7月27日(水)~31日(日)
場:上野ストアハウス
料:VIPチケット[前方3列・お見送り付き]
   特典付き15,000円 特典なし12,000円
  一般 特典付き10,000円 特典なし7,000円
  (全席指定・税込)
HP:https://www.stage-ibre.com/
問:舞台「アイドルブレイク」事務局
  mail:cm4.stage@gmail.com

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