ガールズ演劇の人気作がバージョンアップして再演決定! 制服姿のラインダンスシーンは必見! 少女達の輝きに満ちたステージ

ガールズ演劇の人気作がバージョンアップして再演決定! 制服姿のラインダンスシーンは必見! 少女達の輝きに満ちたステージ

 若手女優やアイドルで構成された「ガールズ演劇カンパニー」をプロデュースする「アリスインプロジェクト」がコロナ禍で活動を再開する。2022年の幕開けは大人気舞台『ダンスライン!』の再演だ。フレッシュなキャストたちによる制服姿のラインダンスシーンが大きな話題を呼んだ本作は思春期にある少女達が“ラインダンス”という「一列に並び、同じ方向を向くダンス」を通じて「仲間を信じる心」を伝える物語。2018年に東京と札幌で上演され、リライトされた2022年バージョンとして万を持しての再演となる。本作メインキャストの森青葉、相澤瑠香、高咲陽菜、松村芽久未の4人はそれぞれアイドルグループでの活動経験を持つ。初舞台から経験者まで個性豊かなメンバーが果たしてどんなハーモニーを奏でるのか? 公演への意気込みを聞いた。

―――多くの若手女優やアイドル達がステージを踏んできたアリスインプロジェクトですが、出演が決まった心境をお聞かせください。

森「アリスインプロジェクトさんの作品に出させて頂くのは初めてで、舞台は小学5年生以来なので、ほぼ初舞台の気持ちです。去年までアイドル活動中心でしたが、ずっとお芝居が好きで舞台やミュージカルをよく観ていましたし、女性だけの舞台はすごく新鮮なので、そのステージに立てることに今からドキドキ、ワクワクしています」

相澤「私もアリスインプロジェクトさんの舞台に初めて立たせて頂きます。5月末までアイドルグループで活動をしていましたが、初めてのソロのお仕事になるので、しっかり作品に貢献して良いスタートを切りたいと思います。今まで舞台は4つの作品に出させてもらい、ほとんどがメンバーと一緒かグループでの舞台作品だったので、一人で参加させて頂くのはやっぱり緊張しますね。特にこれまでの舞台と比較しても台詞の量が多いと聞いているので、大きなチャレンジになりますが、精一杯頑張ります!」

高咲「私は演技も舞台も全く経験がないので、初めてづくしです! 緊張しまくりですが、逆にその新鮮な気持ちを生かすことができたらなと思っています。お芝居をすることに少し恥ずかしさもあるのでまずはそこから改善していきたいです。そこから物語全体のメッセージを意識してお芝居ができたらいいなと思います」

松村「今回初めて出演させて頂くアリスインプロジェクトさんはフレッシュな若い女の子が立つイメージがあります。私は4年前にアイドル活動を卒業し、上京してからは役者1本でやらせて頂いているので、その経験を生かせられたらなと思っています。
 三日坊主な性格の中で唯一続いたのがダンスだったので、今回はダンスシーンも多いと聞いており、今からとても楽しみです!」

―――ある学園で廃部の危機に直面したダンス部を舞台に、演劇部の生徒を巻き込みながら思春期の少女達が悩みながらも力を合わせて1つのラインダンスへと収束していく物語ですが、それぞれのキャストについてどんな印象を持っていますか?

相澤「私は二卵性の双子の姉・北野凛胡を演じます。実際は2人姉妹の妹で、妹気質なので、しっかりとお姉ちゃんを演じたいですね。凛胡は真面目で内向的な性格で、そんな自分を変えたいとダンス部に入ってきた子。自分とも共通する部分があるので、そういう凛胡の思いに寄り添いながら演じていけたらなと思います」

高咲「私が演じる双子の妹、美環は姉の凛胡とは対照的に活発で社会的な性格で演劇部では脚本家を目指す女の子です。私も美環のようにありたいなと思っています。
 個人的にも私は上に兄と姉がいるので、誰からも愛される美環のキャラクターをお芝居を通して吸収できたらなと思います。
 双子の姉妹ということで、相澤さんとは積極的にコミュニケーションを図って姉妹のような雰囲気を創っていきたいです!」

森「演劇部部長の百合園絵里を演じます。彼女は演劇部を3年連続準優勝に導いた実力を持ちながらも、演劇を追求するあまり、人とぶつかることもいとわないトラブルメーカーです。
 私自身も熱中すると周囲が見えなくなることもあるので、共感する部分はありますね。アイドルの時もまとめ役をすることもあったので、それも生かせたらなと思います」

松村「私が演じる長沼亜里沙はダンス部の2年生で、アメリカでのダンス留学中に一時帰国した子です。
 海外とは規模が違いますが、私も大阪でのアイドル活動を卒業して、女優を目指して東京に出てきたので、違う世界に飛び込む勇気はすごく共感しますね」

―――クライマックスでは全員の息が合ったラインダンスが見どころの1つですが、仲間達と力を合わせて何か1つのことに取り組んだ経験はありますか?

森「グループ活動をしていたとき、本番前に摂った食事が皆同じ方向を向きながら、口に運ぶ動作も同じという驚きの経験をしたことがあります。普段から同じ動きを意識しているのかもしれませんが、こういう感覚を舞台でも発揮できたらなと思います」

相澤「私はアイドルグループ『ラストアイドル』で活動していましたが、パフォーマンスの1つとして“団体行動”をしたことがあります。歩幅や手の振り方もぴったりと合わせて1人もぶつかることなく交差するパフォーマンスなのですが、インストラクターの方から自分以上に周りの動きが大切だと教わりました。それから普段のパフォーマンスでも意識しているので、それはラインダンスにもつながると感じました。」

高咲「グループのレッスン前にメンバー全員で自主的に筋トレをすることが今年から習慣になっています。筋トレが得意な人もいれば苦手な人もいるので、互いに教え合いながら高めていっています。メンバー同士で話し合って自主的に始めたことなので楽しく継続できていますし、周囲を気を配って助け合いながら進めることはすごくいい事だと感じました」

松村「私が所属していた頃の『NMB48』は最大で60人ぐらいメンバーがいました。劇場公演ではだいたい16人が1公演につき10数曲を毎日歌うのですが、メンバーが仕事の都合で抜けたりすることもあっても全体レッスンで合わせる時間がなかったので、お互いに積極的な確認やコミュニケーションを心掛けました。でもミスがあっても皆でフォローし合えたことが結果的に良いパフォーマンスにつながっていくと感じました」

―――最後に読者の方にメッセージをお願いします。

森「ほぼ初舞台なので緊張もありますが、普段応援して下さる方にも恥じないようなお芝居を心掛けたいです。今の自分に足りない部分は稽古や自主練習を通じて高めていけたらと思っているので、その成果をステージで披露できるように頑張ります!」

相澤「ダンスは得意な方ですが、演じる凛胡ちゃんはダンスが苦手なのでその成長過程にも注目してもらいたいです。今回の公演を通じてキャストの皆さんとどれだけ仲良くなれるかも楽しみなので、千秋楽の時にはしっかりと“チーム感”を出せるようにしたいです。コロナ禍で観劇もしづらい環境ですが、私達ダンス部、演劇部のパッションで皆さんに明るい気持ちになって笑顔で帰って頂けるように全力で頑張るので是非、楽しみにしていてください!」

高咲「私はこの初めての感覚を忘れないようにしたいです。せっかく自分の可能性を広げるチャンスをいただいたので、普段私のことを知らない方にも知って頂ける機会にできれば嬉しいです。
 1人での仕事は正直不安がありますが、キャストの皆さんと絆を深めてこそ、作品が輝くと信じているので、内から出る楽しさを伝えられたらと思います!」

松村「これまで経験してきた事をしっかり生かして作品に貢献したいです。私は初舞台で初主演をやらせて頂いた時は、お芝居の経験がゼロ。本読みをしたことがない状態からのスタートでした。
 当然、稽古でも分からないことづくしでしたが、私の事を育てると言ってくださった演出家さんを始め、キャストの皆さんがしっかりサポートをしてくださって。本当に恵まれた環境からスタートができました。今回、初舞台という子はきっと緊張や怖い思いもあるかもしれませんが、私が経験したように『お芝居が楽しい!』と思ってもらえるように一緒に創っていけたらと思っています。青春の一つひとつの汗が輝く公演にしますので、是非多くの方に観て頂きたいです! ご来場をお待ちしています!」

(取材・文&撮影:小笠原大介)

プロフィール

高咲陽菜(たかさき・ひな)
11月24日生まれ。山梨県出身。『萌えキュンソングを世界にお届け』のキャッチフレーズで、秋葉原を中心に2010年頃より活動を本格化させたアイドルグループ「でんぱ組.inc」メンバー。2021年2月に加入。担当カラーはオレンジ。小学校低学年の時から「でんぱ組.inc」が大好きで、加入するにまで至ったシンデレラガール。特技は書道。最年少のしっかり者。

相澤瑠香(あいざわ・るか)
5月22日生まれ。宮城県出身。主な出演番組に、テレビ朝日「ラストアイドル 〜ラスアイ、よろしく〜」(2018年10月〜2022年3月)、テレビ朝日「ミュージックステーション」出演(2019年5月17日・8月30日、2021年4月30日O.A.分)、テレビ東京「テレ東音楽祭」(2019年6月26日O.A.分)、NHK「うたコン」(2019年10月22日O.A.分)など。主な出演作に、映画『がっこうぐらし!』、舞台『キューティーハニー・クライマックス』、『球詠〜VS 影森・梁幽館編〜』などがある。

松村芽久未(まつむら・めぐみ)
6月26日生まれ。大阪府出身。2012年から2017年まで、NMB48のメンバーとして活動。同12月に卒業し、東京で女優として活動を開始。近年の主な出演作品に舞台では『機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒- Re:(in)novation』にフェルト・グレイス役、『Collar×Malice -榎本峰雄編&笹塚尊編- 』桜川寿役、『オフィスの国のアリス』赤佐紗凪役などがある。

森 青葉(もり・あおば)
5月12日生まれ。東京都出身。2014年10月~2020年3月まで「はちみつロケット」のメンバー、2020年6月~2021年10月までアイドルユニット「Awww!」のメンバーとして活動。主な出演作に、ミクシィ「モンスターストライク」(CM)、テレビ朝日「全力坂」、「マイナビ進学」広告モデルなどがある。

公演情報

アリスインプロジェクト
舞台『ダンスライン!』2022

日:2022年6月29日(水)~7月3日(日)
場:新宿村LIVE
料:S席8,800円【前方3列(XA列、XB列、A列)】
  A席6,800円【4列目以降】
  (全席指定・税込)
HP:https://alicein.info/
問:合同会社アリスインプロジェクト
  mail:info@alicein.info

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