実話をもとにした冒険譚に、校條拳太朗ら今をときめく俳優陣が集結! 舞台『無人島に生きる十六人』 極限状態で“生”にしがみつく若者を熱演

実話をもとにした冒険譚に、校條拳太朗ら今をときめく俳優陣が集結! 舞台『無人島に生きる十六人』 極限状態で“生”にしがみつく若者を熱演

 明治31年、ミッドウェー近海のパール・エンド・ハーミーズ礁で座礁した龍睡丸の乗組員16人が、無人島で命を繋ぎ、見事全員で生きて帰国したという実話をもとにした海洋冒険譚『無人島に生きる十六人』(著・須川邦彦)が舞台化!大野裕之による脚本・演出のもと、精神的・肉体的に追い詰められていく乗組員たちを櫻井圭登ら若手俳優陣が熱演し、さらに船長の中川倉吉役を中村誠治郎が演じる。この盤石なキャスト陣の中から、今回は範多ウィリアム役の校條拳太朗に話を聞いた。

範多はハマり役!? その意外な共通点とは?

――本作出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

 「お話をいただいて初めて原作を知ったのですが、まず“無人島”というワードが目に入って、浅はかにもTV番組のサバイバル系の企画から連想して、楽しい作品なのかな、なんて思ってしまいました。ところが蓋を開けてみたら、自主的にサバイバルをしに行くのではなく、事故によって座礁して、サバイバルをせざるを得ないという状況の物語で……印象は全く変わりましたね。
 ただ、一役者として、演じるのは楽しみな作品です。16人もいたら、絶対何かしらの諍 いが起こるじゃないですか。食べ物がなくなってきて、追い込まれて、極限状態の人間はどう行動するんだろう……きっと普段は表に出ない人間性があらわになってしまうのではないかな、など日々考えながらやっています」

――改めて役どころについて教えてください。

 「僕が演じる範多ウィリアムは、第一印象としては尖っているな~と(笑)。言葉もキツくて、ハッキリ物を言うタイプです。色々な生い立ちのキャラクターが出てくるのですが、小笠原諸島出身の範多には彼なりの正義があって、しっかりとした目標もある。だからこそ他のキャラクターと意見がぶつかってしまうのだと思うんですよね。明治時代というと、“船長の言うことは絶対!”という、いわば縦社会を重んじる時代だったのではと思うんですが、範多はアメリカの血も入っているせいか、あまりそれに縛られていない、良くも悪くもまっすぐな人間ですね」

――稽古真っ只中ということですが、自分の役以外で気になる登場人物はいますか?

 「同じ小笠原諸島出身の小笠原のじいさん(柳瀬大輔さん演じる小笠原チャールズ)!海のことをよく知っていて……船長ではないんですが、最年長として、船長の顔を立てつつ、いざという時に頼りになる人なんですよね。知識と経験がある分、余裕があるというか、他のキャラクターとは空気感が違って、ドシッと構えている様がいいなぁと思います。範多も信頼を置いている人物です」

――今作の台本や原作の中で、初めて知った豆知識は何かありますか?

 「それこそ小笠原のじいさんの『油を撒くと海は静かになる』ですね! 本当なんですかね!? 調べてみたいけど、環境汚染になっちゃうから、非常時以外は出来ないですよね。あと、銅板に通信文を彫って海に流すというのも、“銅板ってそんな使い方が出来るんだ!? ”と思いました。」

――もし校條さん自身が漂流してしまったら、自分がとる行動はどの登場人物に一番近いと思いますか?

「どうだろうなぁ……僕、料理が全然出来ないからそっち方面は無理だし……。身体は動く方なので狩り担当ですかね! 岐阜出身なんですが、岐阜は海がないものの、夏場はみんなで川に行って遊んでいて、過去に一度バーベキューに行った時に、川底を見ながらじっとしていたら魚が寄ってきて……これ、捕まえられるんじゃないかなって。おもむろにフォークを持ってきて、構えてずっと待っていたら、また魚が寄ってきたので、フォークを銛(もり)のように使って小さい魚を捕まえたことがあります。塩をかけて美味しくいただきました(笑)。だから範多はハマり役かもしれません!」

――本番がますます楽しみになりますね(笑)。では最後に、ご来場予定のお客様にメッセージをお願いいたします。

 「舞台ならでは、舞台だからこその、生々しさをぜひ観てほしいです。あえてセットや小道具に頼らず、16人の人間たちが身体を使って、熱量で表現しているシーンも多く、窮地に追い込まれた人間が“生”に向かう力強さを実感してもらえるのではないかと。ぜひ劇場で、肌で、それを感じてもらえたら嬉しいです」

(取材・文&撮影:通崎千穂)

プロフィール

校條拳太朗(めんじょう・けんたろう)
1990年11月2日生まれ、岐阜県出身。ヒーローショーにてスーツアクターをしていた身体能力の高さを活かし、2.5次元舞台など様々な作品に出演。近年の主な出演作品として舞台『炎炎ノ消防隊』カリム・フラム役、舞台『ぼくらの七日間戦争』菊地英治役など。2018年の舞台『宇宙戦艦ティラミス』に主演のスバル・イチノセ役として出演し、地元・岐阜での公演も行われた。

公演情報

舞台『無人島に生きる十六人』

日:2022年4月15日 (金) ~24日 (日)
場:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
料:【平日】S席10,500円 A席8,500円
  【土日】S席11,000円 A席9,000円
  (全席指定・税込)
HP:https://worldcode.co.jp/mujinto-stage/
問:World Codeお問合せフォーム https://worldcode.co.jp/stage_contact/

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