初演より続投の劇団員と初参加の豪華キャストの夢の競演!
港町横浜に実在した白塗りの伝説の街娼 ”メリーさん“を横浜出身の吉田小夏が描く劇団代表作となる群像劇。
10年の歩みを重ね、吉祥寺シアターにて上演!
◆作品紹介
劇団化15周年記念企画第二弾として、満を持してリクリエイション再演する代表作!
1970年代の横浜を舞台に、市井の人々の生活に残る戦争の爪跡に、祈るように光をあてる群像劇。
初演から15年目の夏、切なくも温かい世界観でお客様に愛された本作に、新たな息吹を吹き込みます。
港町横浜、伊勢佐木町界隈に実在した、白塗りの不思議な老女<濱のメリーさん>に着想した本作。
横浜が故郷である作者の吉田小夏は ”パンパンの生き残り”とささやかれた彼女の半生に注目。
メリーさんが「パール食堂」という洋食屋の外灯の下を縄張りとしていた、という市井の人の手記に出会い、この物語を構想しました。
戦後を生き抜いた女性達、そして、GIベイビーを生み育てた、無数の名も無き母達の幻影をメリーさんに重ね、街を描きます。在りし日の人々の足跡を辿ることで、私達の今日の暮らしへの祈りが炙りだされます。
故郷横浜への愛情を胸に描くこの群像劇は、吉田小夏ならではの深く透明なペーソスと、優しいユーモアに満ちた、オリジナルストーリー。
パール食堂を営む一家の姉妹が抱える、仕事や結婚など生き方への葛藤のドラマを縦軸に、GIベイビーや混血児と呼ばれ差別されながら育った青年達の悩みや、ストリップ小屋の踊子達、ネオン街で生きる水商売の人々、そして猫たちなど、裏道で命を燃やし生きる人々へ光を当て、心の琴線に触れる対話劇をお届けします。
本作は、現代を生きる私達への人間賛歌。そして、時代を丁寧に見つめ捧げる、鎮魂の祈りの歌です。
◆公演概要
青☆組 Vol.28 劇団化15周年記念公演 第二弾
『パール食堂のマリア』
【日程/会場】
2026年 7月17日(金)~7月20日(月・祝)
武蔵野市立 吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町 1丁目33番22号)
【作・演出】吉田小夏
【出演】
福寿奈央 藤川修二 大西玲子 土屋杏文 蓑輪みき
──以上、青☆組
小瀧万梨子(青年団/うさぎストライプ) 代田正彦 百武宏洋
紫音琉花 川尻アンジェロ エスムラルダ 吉田智則 松本紀保
【公演スケジュール】
7月17日(金) 19:00
7月18日(土) 13:30◎ / 18:30
7月19日(日) 13:30◎ / 18:30
7月20日(月・祝) 14:00
◎印は終演後アフタートークあり
・受付開始は45分前、開場は30分前
・未就学児童はご入場頂けません
・上演時間は120分を予定(最新の上演時間は、随時お知らせいたします)
【チケット】
6月6日(土) 10:00~販売開始
〔一般〕 前売・当日:5,000円
〔学生〕 前売・当日:3,900円(要学生証)
〔一般リピート券〕マリア券:3,000円 ※前売のみ
〔学生リピート券〕パール券:2,500円 ※前売のみ
※全席指定
※チケットの詳細は下記公式よりご確認ください
【公式HP】https://www.aogumi.org/
【公式X】@aogumix
企画制作・主催:青☆組
協力:公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
助成:独立行政法人日本芸術文化振興会 / アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
◆青☆組について
劇作家・演出家・俳優の吉田小夏のオリジナル作品を上演するカンパニー。
2001 年、桐朋学園大学芸術科演劇専攻の卒業生を母体に結成し、演劇プロデュ-スユニットとして活動を始める。
2006年春より、青年団リンクとしても活動する。2011年春より青年団リンクから独立。劇団化。
市井の人々の暮らしと人生を丹念に見つめ、音楽的で瑞々しい対話劇を創作。
「一遍の抒情詩」とも評される、ペーソス溢れる緻密な戯曲と、⽷を紡ぐように丁寧な演出が特色。
旗揚げから一貫して、日本語ならではの文学性を大切に創作。 心の琴線に触れる美しく繊細な劇世界で、小学生から80代迄、幅広い年代に⽀持されているのも特徴。劇団員も、20~70代まで幅広い年代の俳優が所属している。
近年では、市民劇の創作や、教育現場での演劇ワークショップなど、公共性の高い演劇活動を実践し、劇団単位での活躍の幅を広げている。
また、若手演劇人の育成の為に、若手の方と創作の現場を結ぶ足掛かりとして、私達の劇団で出来るユニークなことは何か?と考え始めた試みとして、研究生制度を実践している。
★組員(劇団員)
吉田小夏、福寿奈央、藤川修二、大西玲子、土屋杏文、蓑輪みき、川島 隼
研究生:百武宏洋
◆吉田小夏作品 劇評
■《舞台》『星の結び目』劇評 より
※書き下ろし戯曲提供の際の、戯曲に対する劇評
激動の昭和が幕を閉じて20年以上が経過し、記憶は日々薄らいでいく。
描かれるのは、太平洋戦争前後を主な時間軸とした、ある商家の家族の変容。
それは、明治維新以来、今なお日本人のアイデンティティーを揺さぶる近代社会を見つめ直す試みとみた。
作者の射程は遠く、東日本大震災に接した人々への信頼や愛情が、せりふから伝わる。
(中略)
多様な人々が向かい合う内面の嵐が、時代状況の中で表現される。敗戦後、没落しても静子は生き続ける。
戦後の、そして震災後の多くの日本人と同じく、「それでも」生きてゆく。純粋な生への希求が胸を打つ。
吉田小夏の脚本は静けさに満ち、まるで一編の叙情詩。終盤、狂気が人々を駆り立てる場面も含め、日常の営みを丹念に描く。(後略)
<塩崎淳一郎 「読売新聞」2011年12月28日>
■《舞台》『花とアスファルト』劇評 より -このクマに魅せられた夏-
右の写真で手を挙げている俳優。彼の役どころは「団地に引っ越してきた熊」であり、役名はずばり“クマ”。
周囲の女性陣は、田中や加藤など、それぞれの名字があり、同じく団地の住人達です。
今作は、そんな“人里離れていない場所”に暮らす、一匹のクマと沢山のヒトの物語。このクマが、もう本当に素敵なのです!
(中略)
商業的なノスタルジック演出では成し得ない、郷愁を誘う現代口語ファンタジー演劇だと感じました。この俳優がクマにしか見えないのだから、演劇ってやっぱり面白いです。
<園田 喬 「演劇ぶっく 141号」2009年>
◆劇団主宰者プロフィール
吉田小夏(よしだこなつ)- Conatsu YOSHIDA
劇作家、演出家、俳優、青☆組 主宰。青年団所属。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
『雨と猫といくつかの嘘』、『時計屋の恋』等、4つの作品で日本劇作家協会新人戯曲賞に入賞。
『初雪の味』で、日本演出者協会主催「若手演出家コンクール2003」審査員特別賞受賞。
『海の五線譜』で、平成28年度 北海道戯曲賞優秀賞受賞。
心の琴線に触れる美しく繊細な対話劇で、幅広い年代の⽀持を集めている。
NHK FMでのラジオドラマの脚本や、こども達と親子に向けた演劇の創作など、幅広く活躍。 日本各地の公共劇場主催の滞在制作での作品創りや、市民や中高生との演劇ワークショップにも精力的に取り組んでいる。