現代演劇実験プロジェクト TPT THEATRE WORKSHOP コレクション2022『醜い男』本日開幕

TPTシアタープロジェクト・東京(代表:門井 均)主催、TPT THEATRE WORKSHOP コレクション2022『醜い男』が2022年12月23日 (金) ~2022年12月29日 (木)にすみだパークギャラリーSASAYA(東京都墨田区横川1-1-10)にて上演されます。

個性的になろうとする、つまり他の人とは違う人間になろうとすることこそが、我々を画一的にしてしまうのでは…。
コロナ禍の今日を生きる、ポストコロナの明日をわれわれはどう生きるか。
風がわたる無垢な、自由なすみだパークギャラリーSASAYAの劇空間で、ドイツ現代演劇シーンの最尖端をリードするマイエンブルクの傑作を、若い才能たちと共に、将来に向け世界同時代として探求、発信します。

【あらすじ】 
レッテは醜い。
技術者レッテは最新技術の⾼圧プラグを発明。
彼のボスは⼯学学会でのプレゼンテーションをレッテではなくアシスタントのカールマンにさせる。理由は顧客にとって衝撃的に醜すぎる彼の顔。レッテの妻もボスの判断を⽀持する。⾃分はそこまで壊滅的とは思っていなかったが、美容整形⼿術を受ける決⼼をする。
⼿術は⼤成功。整形したレッテの顔は外科医の最⾼傑作となり、レッテの⽣活は⼀変、キャリア、経済的チャンス、恋愛チャンス まったく新しいエキサイティングな⼈⽣が開ける。
ところが突然、レッテと同じ顔が街中に溢れる。
外科医が技術を体系化、⾦次第でレッテの「ユニーク顔」を⽣み出し続けているのだ。
カールマンも⼿術を受けた。危機に瀕したレッテはアイデンティティを賭けた闘いをしいられる。昔の⾃分を取り戻す道は完全に閉ざされてしまっているのだ。

Theatre Project Tokyo TPT/シアタープロジェクト・東京

TPT は 1993 年春、隅⽥川左岸の『ベニサン・ピット』をホームグランドに、イギリス⼈演出家デヴィッド・ルヴォーとプロデューサー ⾨井 均が⽴ち上げた現代演劇の実験プロジェクトです。

できるだけたくさんの⼈を楽しませること
できるだけ⾼い⽔準をもとめること
将来に向け若い才能とともに成⻑すること

“演劇に⾰命は必要ない。演劇の本質は、世界の傑作戯曲の中にある。”とのコンセプトで 1993 年スタートから活動を続けてきています。
TPT THEATRE WORKSHOP は将来に向け、若い才能たちとともにワークショップ→リハーサルという芝居創りのプロセスを継続、⼀貫して公演に向かう実践的なプロジェクトです。

芸術監督/プロデューサー:⾨井 均

1946 年 7 ⽉⽣まれ、慶應義塾⼤学⽂学部卒業、松⽵株式会社⼊社。歌舞伎座監事室、演劇製作室にて歌舞伎プロデューサー。ニューヨーク駐在を経て、帰国後、サンシャイン劇場⽀配⼈。以後、⽇⽣劇場、新橋演舞場などの公演プロデューサー。ニューヨーク帰国後に東京都江東区の「隅⽥川左岸劇場 ベニサン・ピット」開場に関わり、柿落とし以降数々の公演をプロデュース。
主な作品に、ドストエフスキー作 アンジェイ・ワイダ演出 坂東⽟三郎主演『ナスターシャ』、『サド侯爵夫⼈』『蜘蛛⼥のキス』『薔薇の花束の秘密』『海の婦⼈』など。
1993 年、イギリス⼈演出家デヴィッド・ルヴォーと TPT を設⽴。
『テレーズ・ラカン』、『あわれ彼⼥は娼婦』『背信』にて読売演劇⼤賞、湯浅芳⼦賞など受賞。現在までに 100 作品以上の公演を製作。
近年では、若い俳優のためのワークショップを中⼼に、リハーサルから公演へのプロセスを継続的に⾏なっている。
主な演出作品に、『アメリカン・バッファロー』『かもめー喜劇四幕』『エンジェルス・イン・アメリカ』『ミザントロオプ』他

作家:マリウス・フォン・マイエンブルク

1972 年、ドイツミュンヘン⽣まれ、ベルリン芸術⼤学卒業。ドイツの劇作家、ドラマトゥルク。1996 年にベルリンのドイツ劇場で『ハールマン』初演。
1997 年に書かれた Fireface (ドイツ語: Feuergesicht ) は、劇作家としての彼のブレークスルーだった。翌年ミュンヘンカンマーシュピーレで上演。その後、フランクフルト(オーダー)のクライスト劇場とハンブルグのドイツ劇場で上演。最も注⽬を集めたのはハンブルグ公演。彼の戯曲 Perplex は、2014 年 4 ⽉にオーストラリアのシドニー シアター カンパニーで英語初演され、2015 年10 ⽉にロンドンのユニコーン シアターで Martyr ( Märtyrer ) が初演されました。2016 年、殉教者の映画化がロシア語に翻訳され、ロシアで The Student というタイトルで撮影され、国際的な批評家から好評を博す。

訳:林 ⽴騎

翻訳者、演劇研究者。現在、那覇⽂化芸術劇場なはーと企画制作グループ⻑。
訳書にエルフリーデ・イェリネク『光のない。[三部作]』、ハンス=ティース・レーマン『ポストドラマ演劇はいかに政治的か?』(ともに⽩⽔社)。2012年⼩⽥島雄志翻訳戯曲賞受賞。共編著に『Die Evakuierung des Theaters』(Berlin Alexander Verlag)。東京藝術⼤学特任講師(2014-17 年)、沖縄県⽂化振興会チーフプログラムオフィサー(2017-19 年)、フランクフルトの公⽴劇場ムーゾントゥルムドラマトゥルク(2019-21 年)を経て、22 年より現職。

公演概要

TPT THEATRE WORKSHOP コレクション2022『醜い男』
公演期間:2022年12月23日 (金) ~2022年12月29日 (木)
会場:すみだパークギャラリーSASAYA(東京都墨田区横川1-1-10)

■出演者
Wチームで上演いたします。
レッテ 兼田利明
ファニー(Wキャスト) 山田美波(A) / 辻美智葉(B)
カールマン(Wキャスト) 古畑正文(A) / 須山 剛(B)
シェフラー 中川香果

■スタッフ
作:マリウス・フォン・マイエンブルク
訳:林立騎
演出・美術:門井均

■公演スケジュール
12月23日(金)19:00
12月24日(土)15:00/19:00
12月25日(日)15:00
12月26日(月) 19:00
12月27日(火)15:00/19:00
12月28(水)15:00/19:00
12月29日(木)15:00
※開場は、開演の30分前です。

■チケット料金
一般:4,500円
U-24:3,000円
(全席自由・税込)

公式ホームページ
http://www.tpt.co.jp/

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