観世流能楽公演「第23回一乃会」 式子内親王と藤原定家 忍ぶる恋の果ての物語『定家』上演決定

一般社団法人一乃会 (主宰:鈴木啓吾)主催、「第23回一乃会」が2022年9月25日 (日)に矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60)にて上演されます。

式子内親王と藤原定家の間に囁かれた忍ぶる恋の噂…。金春禅竹作の大曲!

今を遡ること800年ほどの昔。 式子内親王と藤原定家の間に囁かれた忍ぶる恋の噂…。 それからおよそ200年ほどの後、世阿弥の娘婿である金春禅竹によって描かれた「忍ぶる恋の果て」の物語、それが能『定家』です。 現代において明らかにされている学術的な見解はさておき、中世という時代において共有された文芸上の解釈をもとに、式子内親王の心情に寄り添い、「忍ぶる恋」の執心に迫ります。

【番組】
狂言:『舟渡聟』善竹十郎・善竹大二郎
仕舞:芭蕉キリ 観世喜之、玉葛 観世喜正
能 :『定家』シテ・鈴木啓吾、ワキ・福王和幸、ワキツレ・村瀬慧、矢野昌平

笛・竹市学、小鼓・飯田清一、大鼓・亀井広忠
後見・遠藤喜久、永島 充、小島英明
地謡・観世喜正、奥川恒治、佐久間二郎、長山耕三、坂真太郎、石井寛人

あらすじ

能『定家』
初めて都を訪れた旅の僧が千本の辺りで雨宿りをしていると、一人の女が現れる。

ここは藤原定家の「時雨の亭」、
偽りのなき世なりけり神無月
誰が誠よりしぐれ初めけん
の歌が詠まれたのもこの所であると語るや、
女はやがてそのまま式子内親王の墓所へと案内する。

石塔に絡まる蔦葛…
定家と内親王との忍ぶる恋の妄執、今も定家の執心が蔦葛となって這いまとわる苦しみから救済してほしいと女は訴える。
不審する僧に女は自身が式子内親王の霊であることを明かし石塔へと消える…。

狂言『舟渡婿』
聟入りにと出かけ、途中の川で渡し船に乗ることとなった聟。
聟の手にした酒樽に目をつけた船頭は、酒を振る舞うよう迫る。
これを断ると船頭は漕ぐのをやめてしまうと思い、しかたなく聟は酒を振る舞うが……。
船中で謡われる歌を、小歌「七つになる子」での上演。

<仕舞>
「芭蕉」キリ:観世喜之
「玉葛」:観世喜正

一乃会主宰 鈴木啓吾

観世流シテ方能楽師 鈴木啓吾
(公社)観世九皐会所属、(公社)能楽協会会員
重要無形文化財(総合)指定保持者
一般社団法人 一乃会 代表理事
一乃会 神楽坂 遊楽スタジオ代表

観世九皐会、緑泉会での演能活動を中心に、自身の研究公演「一乃会」や「ことのは能」を主宰。
能普及を目的としたイベント「ことのはかぜ」、テーマを併せた講談と能を一緒に楽しむイベント「古典をことばで旅する ことのはかぜ」などを企画・主催。
さらに自宅でも楽しめるよう、各イベントのweb版をYouTube動画サイト[一乃会チャンネル]にて継続的に配信中。
目の不自由な方でも能の舞台や謡曲を楽しんでいただけるよう、謡曲の専門古文点訳活動や視覚特別支援学校での総合学習の授業を定期的に実施。
著書:「能のうた-能楽師が読み解く遊楽の物語-」
「続・能のうたー能楽師が読み解く遊楽の物語ー」(ともに新典社刊)

公演概要

一般社団法人一乃会「第23回一乃会」
公演日時:2022年9月25日 (日) 12時30分開場/13時開演
会場:矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60)

■出演者
鈴木啓吾 / 観世喜之 / 観世喜正 / 善竹十郎 / 善竹大二郎 / 野島伸仁 / 大藏教義 / 福王和幸 / 村瀬慧 / 矢野昌平 / 飯田清一 / 亀井広忠 / 竹市学 / 奥川恒治 / 佐久間二郎 / 坂真太郎 / 長山耕三 / 石井寛人 / 遠藤喜久 / 永島充 / 小島英明

■チケット料金
SS席:7,000円
S席:6,000円
A席:5,000円
B席:4,500円
学生(B席):3,000円
(全席指定・税込)

<カンフェティ限定>
500円割引! SS席:6,500円
500円割引! S席:5,500円
1,000円割引! A席:4,000円
1,000円割引! B席:3,500円

主催: 一般社団法人一乃会 / 協力: 公益社団法人観世九皐会

公式ホームページ
http://ichi-no-kai.jp
Twitter
@yugaku_studio

7月11日(月)10:00よりチケット発売開始

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