当時の人々が胸を躍らせた”文明開化”の息吹を体験!
この夏は日本の建築史に革命を起こした『洋風建築』の歴史に触れてみよう!!
\明治の東京を彩った洋風建築を200点以上の資料でご紹介!/
東京都江戸東京博物館では、特別展「洋館 明治の夢と挑戦」が8月23日まで開催中。
明治の東京を彩った洋風建築を200点以上の資料で紹介する、文明開化の息吹を体感できる展覧会もいよいよ閉幕まで残りわずか!
日本建築史のはじまりともいえる法隆寺の建立から、1,000年以上の時が流れて到来した明治という時代。江戸から明治への転換は、長きにわたり閉ざされていた西洋文化の扉が一気に開かれた瞬間でした。洋風建築の流入とともに訪れた、有史以来の大変革。本展では多種多様な資料と立体的な展示手法で鮮やかに描き出します。
日本初公開となる2人のドイツ人建築家エンデ&ベックマンによる幻のプロジェクト「国会議事堂 外観透視図」をはじめ、立体パノラマによる再現展示で「当時の人々が感じた驚き」そのものを再現しようという試みをご紹介します。
■日本初公開!2人のドイツ人建築家が描いた幻の国会議事堂案
Architekturmuseum der Technischen Universität Berlin, Inv. Nr.20190
▲2人のドイツ人建築家・エンデ&ベックマンが「官庁集中計画」の一環として設計した国会議事堂のドローイング。実現していれば、現在の東京の風景も変わっていたかも?
■展覧会のみどころ
【1】建築単体だけでなく、都市の風景を立体的に再現!!
本展が来場者の皆さんと共有したいのは、洋館をとりまく都市の空気感です。立体パノラマによる都市風景の再現展示を各章に用意し、明治の東京を体感していただきます。また、人々が建築のなかで過ごす時間、建築をとりまく海や運河などの水辺、人の営みがもたらす都市の活気を感じさせる時間、音、動きといった空間演出を随所に仕込み、楽しい鑑賞時間を提供します。
▼第一国立銀行、鹿鳴館、兜町渋沢邸などの明治の建築を立体パノラマで再現!
【2】国宝・重要文化財、日本初公開資料・ベルリン工科大学建築博物館所蔵「国会議事堂案外観透視図」などを含む、多種多様な出品資料
本展は建築図面だけではなく、国宝や重要文化財を含むドローイング、錦絵、模型、古写真、絵葉書、家具、建築部材等々、多種多様な資料で展示空間を構成します。また、ドイツのベルリン工科大学建築博物館が所蔵するエンデ&ベックマンによる幻のプロジェクト「官庁集中計画」関連資料「国会議事堂案外観透視図」など5点は、日本初公開となります。
【3】建築ファンも初めて知る方も、幅広い層が楽しめる充実の企画内容
建築史の専門家によるこれまでの研究成果を活かした江戸東京博物館ならではの企画により、日本近代建築史における明治の洋館の数々をわかりやすく紹介します。建築ファンの期待に応えながら、知識を問わずどなたにも理解しやすい解説で、大人から子どもまで幅広い層が楽しめる展覧会です。
▼明治の擬洋風建築を照らしたガラス製シャンデリア
■展示構成
【プロローグ】 前夜 ―幕末の東京・横浜風景―
【第1章】ナマコ壁と擬洋風建築
明治元年(1868)、東京開市とともに築地に居留地が開かれます。このとき、外国人のための宿泊・交易場として建てられたのが、伝統的な左官技術ナマコ壁を用いた東京初の洋館・築地ホテル館です。
主設計はアメリカ人建築技術者リチャード・ブリジェンスが、工事は大工棟梁の二代目清水喜助が行いました。
清水は明治5年(1872)に大作、第一国立銀行の設計・施工を手がけます。このように、江戸時代以来の大工が明治初期に見よう見まねで作った和洋折衷の建物を「擬洋風建築(ぎようふうけんちく)」と呼びます。
【第2章】建築家がやってきた ―外国人建築家と「都市風景」
棟梁たちが見よう見まねで建てた擬洋風建築はどれも個性豊かなものでしたが、日本政府が求めていたのは個性よりも「本物の西洋」でした。
欧米建築文化の摂取に努めるため、さまざまな国から技師や建築家が来日します。
イギリス人のジョサイア・コンドル、ドイツ人のヘルマン・エンデ、ヴィルヘルム・ベックマンらがその代表です。彼らのつくりだす建物は、擬洋風建築とはひと味違う本格的なものとして、都市・東京の風景を壮麗に刷新していきました。
【第3章】開花する洋館の明治 ―日本人建築家の挑戦
明治12年(1879)、ジョサイア・コンドルが育成した日本人が工部大学校造家学科(現・東京大学工学部建築学科)を卒業し、日本人最初の建築家4名が誕生しました。
彼らが設計した建築作品のいくつかは東京に現存しており、片山東熊の表慶館(明治41)、曾禰中條建築事務所の慶應義塾図書館(明治45)、辰野金吾の中央停車場(現・東京駅、大正3)などが国の重要文化財に指定されています。
日本人建築家たちの果敢な挑戦の軌跡を、現存する建物や失われた作品から見ていきます。
【第4章】羨望の住処 ―明治の洋風邸宅
明治の建築家たちに課せられた使命の中心は、国家を飾る大建築を設計することでしたが、時に邸宅も重要な創作の対象となり得ました。また、ジョサイア・コンドルのように、邸宅を得意とする建築家も少数ながら存在しました。
彼らが創造した洋館に共通して言えるのは、そのほとんどが限られた上流階級の人たちの大邸宅であったことです。それらはまさに、人々が瞠目する「羨望の住処」として、明治の東京を華麗に装飾したのです。
明治期に建てられた邸宅の群像を、古写真や絵画資料、残された家具、空間の再現などから描きます。
▼現在の迎賓館赤坂離宮。大正天皇、皇太子時代の邸宅
東宮御所の竣工時のようすを写真師・小川一真が撮影。本展では東宮御所で実際に使用された家具もあわせて展示!
東京都江戸東京博物館蔵
【学習コーナー】明治の洋館や建築家たちについて楽しく学べるコーナーを設置!
■本展で 紹介する 、明治の 洋風建築に 挑んだ 技術者・ 建築家たち
◈二代目 清水喜助(清水建設の礎を築いた大工棟梁)
◈立石清重(長野県の国宝・旧開智学校を設計・施工したことで知られる大工棟梁)
◈トーマス・ウォートルス(銀座煉瓦街計画に携わった建築技術者)
◈リチャード・ブリジェンス(築地ホテル館や新橋停車場を設計した技術者)
◈ジョサイア・コンドル(イギリス人建築家)
◈ヘルマン・エンデ&ヴィルヘルム・ベックマン(ドイツ人建築家)
◈辰野金吾、片山東熊、曾禰達蔵、佐立七次郎(工部大学校造家学科を卒業した建築家たち)
◈妻木頼黄(建築家)
その他多数を紹介!
▼辰野金吾、片山東熊、曾禰達蔵、佐立七次郎。西洋建築を学び、活躍していった最初期の日本人建築家たち。
■開催概要
江戸東京博物館リニューアル記念特別展「洋館 明治の夢と挑戦」
Special Exhibition “Western-style Architecture in Japan”
【会期】※展示替えあり
2026年 6月23日(火)~8月23日(日) 前期:6月23日(火)~7月26日(日) 後期:7月28日(火)~8月23日(日)
【開館時間】
午前 9時30分~午後5時30分
※土曜日は午後7時30分まで(入館は閉館の30分前まで)
※8月21日(金)はサマーナイトミュージアムのため、午後9時まで開館(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】
毎週 月曜日
【主催】
東京都江戸東京博物館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
【後援】
一般社団法人 日本建築学会
公益社団法人 日本建築家協会
公益社団法人 日本建築士会連合会
【観覧料】
◈一般:1,600円(1,280円)
◈大学生・専門学校生:1,280円(1,020円)
◈65歳以上:800円(640円)
※( )内は20名以上の団体料金です。
※チケットの販売は江戸東京博物館およびオンラインチケット(Webket)で行います。
※次の場合は観覧料が無料。小・中・高校生及び未就学児童。
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
※中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保健証、運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
★サマーナイトミュージアム(8月21日)の金曜日は、17:00以降の入場で学生無料、一般・65歳以上の方は団体料金適用となります。
学生・65歳以上の方は学生証・年齢が確認できるものをお持ちください。
【会場】
東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
〒130-0015 東京都墨田区横網一丁目4番1号
TEL:03-3626-9974(代表)
【アクセス】
◈JR総武線「両国駅」西口から徒歩3分、東口から徒歩7分
◈都営地下鉄大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」A3・A4出口から徒歩1分
◈都バス 錦27・両28・門33系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん5(南部ルート)」「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車徒歩3分
【公式HP】
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/western-style-architecture/