那須高原に佇む小さな診療所で繰り広げられる
笑いあふれる人情喜劇 舞台化決定!
2025年秋、明治座にて『また本日も休診 山医者のうた 』を上演することが決定しました!
那須高原の山奥にある診療所で、医師・見川鯛山が村人たちと繰り広げる日常を描いた『田舎医者』シリーズ。作者である見川鯛山が実際に体験した出来事をもとに、豊かな自然と人間の営みを描いた本作が、二度目の舞台化を果たします。
2021年に上演された『本日も休診』から装いも新たに、豪華キャスト陣が温かさに満ちた当時の人間模様をいきいきと描き出します。
舞台は昭和50年代、那須高原の山里の中にぽつんと佇む小さな診療所。「海抜千メートルの日本一てっぺんにある医院」であることが誇らしげな医師の名は見川鯛山、通称「山医者」。彼は、無医村だった土地に「見川医院」を開業し、その生涯を地域医療に捧げました。診察時間は気まぐれで、「本日”も”休診」であることが珍しくもない破天荒な鯛山は、村人たちから「ヤブ医者」と揶揄されるものの、貧しい者にも分け隔てなく治療を行い、村の人々に寄り添い続けました。医療に従事する一方で、作家・獅子文六との出会いを機に文筆業を開始し、1964年発刊の『田舎医者』を皮切りに、雑誌連載をまとめた書籍を多数出版。地方特有の医療事情や、患者との人間関係、医師としての葛藤などを軽妙に書き出したエッセイは、「医療もの」の枠を越え、今なお多くの支持を集めています。
また、今回の舞台化にあたり、実力派キャストが集結しました。主演はテレビや映画、舞台など多方面で活躍し圧倒的な存在感を放つ柄本明。エネルギッシュ且つユーモアにあふれた演技で観客を魅了する渡辺えり、リアリティのある演技に定評があり、幅広い役柄を演じ分ける江口のりこ、作品に柔らかさや深みを与える存在が魅力の佐藤B作、味わい深い演技力で観客の心を掴む笹野高史が出演いたします。
鯛山先生と妻・テル子、そして一癖も二癖もある個性的な村人が織りなす日常を人情味たっぷりに描き出します。どこか懐かしく、人の温かさにあふれる喜劇にご期待ください。
キャストプロフィール
柄本明
1948年11月3日生まれ、東京都出身。74年、自由劇場に参加した後、76年に劇団東京乾電池を旗揚げし、座長を務める。舞台のみならず、映画やテレビドラマにも活躍の場を広げ、98年『カンゾー先生』で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。以降も多彩な役柄を演じ、2011年には紫綬褒章、15年に第41回放送文化基金賞番組部門演技賞を受賞、19年には旭日小綬章を受章している。近年の主な出演作に【舞台】『てにあまる』、『プルートゥPLUTO』、『本日も休診』【映画】『ある男』、『ロストケア』、『室町無頼』【テレビ】『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(CX)、『海の見える理髪店』(NHK)、『新宿野戦病院』(CX)などがある。
渡辺えり
1955年1月5日生まれ、山形県出身。78年、劇団3○○を旗揚げし、作・演出・出演の三役をこなす。劇団解散後はおふぃす3○○主宰として、様々な役者やクリエイターとプロデュース公演を行う。83年NHK連続テレビ小説『おしん』を皮切りに、テレビ・舞台など多岐にわたり活躍を見せる。83年『ゲゲゲのげ』で岸田國士戯曲賞、95年『忠臣蔵外伝四谷怪談』、97年『Shallweダンス?』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している。主な出演作に【舞台】『喜劇老後の資金がありません』、『三婆』、『鯨よ!私の手に乗れ』、『りぼん』【映画】『カツベン!』、『ばるぼら』【テレビ】『西村京太郎トラベルミステリー・ファイナル~十津川警部のレクイエム』(ANB)などがある。
江口のりこ
1980年4月28日生まれ、兵庫県出身。2000年に東京乾電池入団。02年、『金融破滅ニッポン桃源郷の人々』で映画デビュー。04年、『月とチェリー』で映画初主演、注目を集め、ドラマ・舞台など、多くの話題作に出演し活躍の場を広げている。21年『事故物件恐い間取り』で第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞、25年『愛に乱暴』で第38回高崎映画祭最優秀主演俳優賞を受賞する。主な出演作に【舞台】『パラサイト』、『リア王』、『ワタシタチはモノガタリ』【映画】『愛に乱暴』、『あまろっく』、『お母さんが一緒』【テレビ】『ソロ活女子のススメ』シリーズ(TX)、『連続テレビ小説あんぱん』(NHK)などがある。
佐藤 B 作
1949年2月13日生まれ、福島県出身。大学在学中から演劇に専念。自由劇場に参加した後、73年に劇団東京ヴォードヴィルショーを旗揚げする。舞台はもちろん、映画、テレビに出演を重ね、喜劇俳優として第一線で活躍し続け、23年に劇団創立50周年を迎えた。86年『吉ちゃんの黄色いカバン』で第21回紀伊國屋演劇賞個人賞、2022年には『ザ・空気ver.3そして彼は去った・・・』で第29回読売演劇大賞優秀男優賞、『サンシャイン・ボーイズ』で第47回菊田一夫演劇賞受賞。劇団としても13年『パパのデモクラシー』、『その場しのぎの男たち』で第48回紀伊國屋演劇賞・団体賞など受賞歴多数。主な出演作に【舞台】『本日も休診』、『逃奔政走』、『台風23号』【テレビ】大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)、『無用庵隠居修行』(BS朝日)などがある。
笹野高史
1948年6月22日生まれ、兵庫県出身。68年、大学在学中に自由劇場に参加。72年に初舞台を踏み、『上海バンスキング』をはじめ数々の舞台に出演。82年の退団後は、舞台、映画、テレビなど幅広いジャンルで活躍。『男はつらいよ』シリーズ、『釣りバカ日誌』シリーズなど山田洋次監督作品には欠かせない存在となっている。2007年に『武士の一分』で第30回にアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。新派作品のほか、『切られの与三』、『夏祭浪速鑑』(コクーン歌舞伎)に出演するなど多彩さを発揮している。主な出演作に【舞台】『三婆』、『本日も休診』、『天日坊』【映画】『空飛ぶタイヤ』、『沈黙の艦隊』【テレビ】『正直不動産』(NHK)などがある。
【公演概要】
『また本日も休診~山医者のうた~』
【原作】見川鯛山
【脚本・演出】田村孝裕
【出演】 柄本明 渡辺えり 江口のりこ 佐藤B作 笹野高史 ほか
<東京公演>
【会場】明治座
【日程】2025年10月24日(金)~11月2日(日)
【開演時間】12:00/17:00(予定)
【料金(税込)】S席(1・2階席)12,000円 A席(3階席)6,000円(予定)
【主催】明治座
※地方公演あり。詳細後日発表。
【企画・製作】明治座
【公演公式HP】https://www.meijiza.co.jp/info/2025/2025_
【公式X】meijiza_theater