怒りの先にどのような救いがあり得るのか── 抗原劇場『雨降らす巫女の定置網漁』リクリエーションが開催

──間に合わなかった。
多くの命が失われ、価値あるものが多く損なわれた。
そのことを嘆く人すら最後には残らなかった

文明が滅んだと思しき世界。
天変地異を生き残った一人の女や、何千年も生きてきたらしき亀など、視点の異なる4者のモノローグを通して、人類の絶滅と、その後の様子が語られる。

抗原劇場(アレルゲンシアター)『雨降らす巫女の定置網漁』を、2023年12月22日(金)~12月24日(日)に、三鷹SCOOLにて開催。
第11回 せんがわ劇場演劇コンクール ファイナリスト選出作品をリクリエーションし、再演いたします。

◆抗原劇場 代表:山田カイル コメント

「絶滅しないうちに」

 この戯曲を書き始めた2020年当時の僕は、怒りに満ちていました。明らかに解決策の見えてい
る問題が何も改善されない社会の機能不全に対して、常に激昂していました。このままでは本当に
世界が滅んでしまう。その怒りと、パンデミック下で少しでも稽古がしやすくなるようにモノ
ローグだけの作品にしようという構成のアイデアと、その2つだけで書き上げたのが『雨降らす巫
女の定置網漁』でした。
 それから数年が経ち、相変わらず機能不全の社会のなかで、人類は何となく絶滅を免れ続けて
います。絶滅しないうちに、この戯曲を書き直して上演したいと思いました。世の中には、本来正
されなければならない構造的な問題がたくさんあります。そのことに対する怒りが消えたわけで
はありません。しかし、本気でこの社会の衰退や人類の滅亡を食い止めないなら、そういう問題
が正されないなかでも絶望せずに生きていく方法を、我々は考えなければならないのではない
か。そう思うようになりました。怒りの先にどのような救いがあり得るのかを考えるためのリク
リエーションです。

◆抗原劇場(アレルゲンシアター)とは

劇作家・演出家の山田カイルが代表をつとめる演劇団体。
演劇が個人にとっても社会にとっても持続可能な演劇であることを大切に、観客自身の身体感覚や時空間の捉え方が変容するような観劇体験を目指し創作。
近年では特に、近世以前の資料に取材し、遠く忘れ去られた歴史や物語の翻案を通して、現代社会の問題を抒情性とユーモアをもって描く。

◆公演概要

抗原劇場(アレルゲンシアター)
『雨降らす巫女の定置網漁』 リクリエーション

【作・演出】
山田カイル

【出演】
甘井飴子、大谷莉々(以上、抗原劇場)
キヨスヨネスク(humunus)
新上貴美(演劇集団円)

【スタッフ】
音響:山田カイル
制作:石塚晴日(ぺぺぺの会)、塗塀一海(抗原劇場)
デザイン:岸本昌也

【日程/会場】
2023年 12月22日(金)~12月24日(日)
SCOOL[〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3丁目33-6 三京ユニオンビル 5F]

12月22日(金) 19:00
12月23日(土) 13:00 / 19:00
12月24日(日) 15:00
※受付開始・開場は開演の30分前です
※各回ゲストを招いてアフタートークを実施いたします

【チケット】
一般:3,500円
U25:3,000円
応援チケット:5,000円
※当日券は500円増


主催:抗原劇場
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ス
テージ応援助成】
協力:演劇集団円、humunus、ぺぺぺの会、終のすみか

お問い合わせ:allergen.theatre@gmail.com
公式HP:https://allergen-theatre.com/
公式X(旧 Twitter):@theatreallergen

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