【配信 4/24(日)まで】劇団5454「嫌い」★カンフェティイチオシ公演★

「嫌い」はきっと、自己防衛。

生きていて、「嫌い」と口走ってしまうことがある。だって、私には嫌いなものがたくさんあるから。嫌いなものを提示することで、自分から嫌いなものを遠ざけ、自分を守ってきたつもり。

でも、私が口に出す「嫌い」は、周囲を不安や不快な気持ちにすることもあるらしいと知った。
世の中は、ネガティブな言葉を心に秘めることで、幸せが訪れると信じている。私だって幸せになりたい。だから「嫌い」を封印してみた。するとどうだろう。嫌いだと思っていた人や物や出来事は、さほど嫌いでもないような気がしてくる。食わず嫌いとでも言うのだろうか。接してみると、それなりに対応出来る自分がいる。周囲からも愛され、人生が変わっていくのがわかった。私から、嫌いなものが消えていく……。

ふと、心を澄ます。すると何か、不気味なものが目の前まで近寄って来ていた。もっと前から嫌な気配はあったはずなのに、私は、鉄炮の構え方を忘れていた。

——それ以上近づかないで。そこを越えられたら、きっと私は、私を嫌う。

「嫌い」ダイジェスト映像

劇団5454主宰 作・演出:春陽漁介 コメント

本作『嫌い』は、「嫌い」という言葉に限らず、ネガティブな感情と向き合う心理を描いたコメディベースの作品です。
政府から暴言が取り締まられ、他人に攻撃的な言葉を使う人間は施設で更生させられてしまうというファンタジー設定ですが、登場人物たちはとても身近で、きっと皆さん自身が『嫌い』の世界にいるはずです。

実は『嫌い』は、2年前に企画したもののコロナ禍によって中止になってしまった作品で、当初は、男性を選り好みする女性を主人公にした恋愛コメディを構想していました。
そこから時間が経ち、改めて「嫌い」という言葉を掘り下げ直してみると、日常で抱えるネガティブな感情の必要性や重要性を描きたくなっている自分に気がつき、ストーリーを一新しました。

「嫌いはきっと自己防衛」
この物語を通して登場人物の生き様を存分に笑っていただくとともに、自分自身の「嫌い」に向き合ってもらえたら幸いです。

すでにご観劇、ご視聴くださった皆様、本当にありがとうございます。
ここで知ってくださった皆様も読んでくださってありがとうございます。
もしご視聴くださるなら、あなたが隠して生きている「嫌い」がもっと大切なモノとなりますよう願っています。

about 5454

「5454」と書いて「ランドリー」

脚本家、演出家の春陽漁介を主宰として、2012年4月旗揚げ。
『青空の下になびいている真っ白いTシャツのように、日々当たり前に見えている風景をリフレッシュさせたい。日常の汚れた気分を“ゴシゴシ(5454)と洗い流したい”』というのが劇団名の由来。
作風は、人間の心理的な部分から作られるヒューマンコメディー。
俳優部は、自然な会話劇を得意としながらも、日常のどこかで見たことがあるような人間をデフォルメさせたキャラ作りに定評がある。劇団外でも幅広く活躍中。
全ての作品にオリジナル楽曲を起用をし、台詞とメロディーが融合した、ポエトリーリーディングが作品の価値を高めている。また、舞台美術は、抽象的でシンプルな作品が多く、照明の演出により映画さながらの展開スピードが強み。
第二回公演「ト音」は、劇作家協会の第19回新人戯曲賞の最終選考に選ばれ、同作は高校演劇を中心に、各地で上演されて続けている。
2015年より大阪公演をスタートさせ、総動員1500名を突破。
2017年より大分公演をスタートさせ、総動員2000名を突破。
2022年に俳優部を解体し、主にプロデュースの公演形態で再始動。
現在は、劇団員7名で活動中。

「自分の心を守る、脳の仕事」

毎日のように見聞きする、ありふれた事象を徹底的に掘り下げていくと、私たちが無意識のうちに受け入れている感覚に出会います。
その無意識は、スムーズに生きていく為に欠かせない能力であり、自分の心の弱さを守るために脳がせっせと働いてくれているということ。
それが、劇団 5454の作品の主なコンセプト。心理的な物語=サイコロジカルフィクションです。
コメディをベースにしながら人の心を分解していく作品で、自分と他人をもっと大切に出来る「新たな視点」を、お客様と共に探しています。

History

劇団5454 第16回公演「嫌い」

■CAST
石田雅利絵
及川詩乃
小黒雄太
窪田道聡
榊木並
佐瀬恭代
高野アツシオ
村尾俊明
森島縁
(以上、劇団5454)

淺川眞來

■STAFF
作・演出:春陽漁介
音楽:Shinichiro Ozawa
舞台監督:北島康伸
舞台美術:愛知康子
照明:安永瞬
音響:游也(stray sound)
宣伝美術:横山真理乃
コンテンツ企画:堀萌々子
スチール撮影:滝沢たきお
配信・撮影:TWO-FACE
制作補佐:堀萌々子・横山真理乃
票券:遠藤唯(ViStar)
協力:株式会社L.LovesR. 石田企画 株式会社舞夢プロ ロングランプランニング株式会社 UMG株式会社
提携:赤坂RED/THEATER
企画・制作: 劇団5454
※前売り開始前までは予告なく変更となる場合がございます。

新着ニュースカテゴリの最新記事