『極上文學』シリーズ第16弾は初の海外文学! 誰の心にもある善と悪を見つめ直す『ジキルとハイド』に!

 読み聞かせるだけではなく、文学の世界を視覚的にも追及する「朗読×演劇」の壮大なスケールが高い人気を誇る『極上文學』シリーズ。その10周年を記念した第16弾公演は、これまで題材としてきた日本の文豪小説から歩を進め、初の海外小説としてロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキルとハイド』に決定。
 タイトルロールを演じる桑野晃輔と、極上文學ならではの登場人物“後継者”に臨む後藤恭路は、この新たな挑戦をどう捉えているのだろうか。

桑野「企画を聞いた瞬間“来た来た来た~!!”という感覚でした! 極上文學シリーズには3回目の参加になりますが、遂に海外文学かと思いましたし、誰の心にも必ずある善と悪が2つの人格に明確に分かれているジキルとハイドを演じられることにテンションがあがりました」

後藤「原作を読んですごく面白い題材だなと改めて感じていて。僕にとっては初めての朗読劇でもあるので、緊張しますがとても楽しみにしています」

桑野「朗読劇初めてなの? でもね、これ朗読劇じゃないから!」

後藤「違うんですか?!」

桑野「いや、朗読劇って書いてあるけど(笑)、“この本いらなくない?”っていうくらい動くし、演劇要素満載!」

後藤「『こころ』を映像で拝見して、朗読劇ってこういうものなのかと思いました(笑)」

桑野「いいなぁそういう感覚! もちろんその中で敢えて“読む”ことが大事で、それによって言葉の美しさが伝わるし、いま『原作を読んで』って言っていたけど、この作品をきっかけにひとりでも多くの人に原作小説を読んでもらえたら、また世界が広がると思う。特に後藤くんが演じる“後継者”って原作には出てこないでしょう?」

後藤「映画も観たんですが、今回の本とはまた全く違う印象でした」

桑野「そういう意味でも“極上文學の『ジキルとハイド』”を象徴する役柄だよね。美味しいところも持っていくし(爆笑)」

後藤「頑張ります! 僕もこの作品に接して自分の中の善と悪について考えたので、ご覧になるお客様にもそれを感じていただきたいです」

桑野「自分が良かれと思って言った言葉が相手を傷つけることがあるように、善と悪って表裏一体で、この作品も単純にジキルが善、ハイドが悪とは言い切れない。そんな二面性も表現して、共感していただけるものにしていきたいので、是非観にいらしてください!」

(取材・文:橘 涼香 撮影:山本一人[平賀スクエア])

プロフィール

桑野晃輔(くわの・こうすけ)
兵庫県出身。俳優として多くの舞台・ミュージカルで活躍すると共に、声優としても『僕のヒーローアカデミア』(青山優雅役)をはじめ、数々の作品に出演している。近年の主な出演作品に舞台『12人の怒れる男』(陪審員7号役)、『UNKNOWN』(春本一澄/小出千春役)、映画『文豪ストレイドッグス BEAST』(谷崎潤一郎役)などがあり、『極上文學』シリーズには3回目の出演となる。

後藤恭路(ごとう・きょうじ)
愛知県出身。ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』、映画『honey』、『風に立つライオン』などに出演ののち、2020年、リアルファイティング『はじめの一歩』TheGlorious Stage!! にて幕之内一歩役で初主演を果たし、俳優として躍進中。近年の主な出演作品に『99(ナインティナイン)』があり、『極上文學』シリーズには今回初参加となる。

公演情報

本格文學朗読演劇 極上文學 第16弾『ジキルとハイド』

日:2022年1月22日(土)~30日(日)
場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
料:極上シート[前方エリア・特典付]9,800円
  一般席7,800円
  遠目シート[後方エリア・全景視野席]3,300円
  (全席指定・税込)
HP:https://www.gekijooo.net/16th-jekyll-hyde/
問:株式会社Lol  mail:info@lol-w.com

インタビューカテゴリの最新記事