歌手・竹島宏が自身のヒット曲をモチーフにされたミュージカルに初挑戦 ヨーロッパ3カ国を舞台に繰り広げる愛の物語

 熱烈なファンに支えられ歌謡界の中で独自のスタイルを築き上げてきた竹島宏。2023年の日本レコード大賞ではヨーロッパ3カ国をモチーフにした『プラハの橋』、『一枚の切符』、『サンタマリアの鐘』で企画賞を受賞。今回、この3曲をモチーフにしたミュージカル『プラハの橋』で主役を務める。役者としての初舞台に向け、現在の心境を問うと。

 「初めて尽くしで不安が多かったのですが、頂いた台本を読んでいたら感動して泣いてしまったんです。そんな感動をお客様と共有できればと思います」

 そもそも自身の歌がミュージカル作品になるとは、驚きだ。

 「本当にビックリしました。ただ『プラハの橋』を含むこの3曲は皆さんから『物語のある歌だから、何かの主題歌にでもなればいいのに』というお声を頂いていました。でもそれが実現するとは思っていませんでしたし、実現しても僕の担当は歌の部分だけだと思ってましたから、ミュージカルになってしかも自分が主役だなんて… …本当に驚きました」

 曲のリリースが縁でチェコ親善アンバサダーに就任している竹島。しかしまだその地を訪れてはいない。

 「今年は新曲を出すことになりそれどころではなくて。でもいつかはファンの皆さんと行ってみたいですね。皆さんからも切望されています」

 この物語で、シンガーソングライター・庄野真代と俳優・宍戸開と共演する。

 「おふたりとも芸能界の大先輩ですから凄く緊張します。庄野さんが歌われる『飛んでイスタンブール』は僕が生まれた年の作品で、まさにレジェンド。そして、宍戸さんには役者としてのご指導を仰ぎ、すでにアドバイスをたくさん頂いています」

 さらに音楽を担当する宮川彬良とも不思議な縁を感じるという。

 「デビュー間もない頃、お父様の宮川泰先生とご一緒する機会があって、勉強させて頂きました。今回は彬良さんとご一緒することになり、宮川家にはご縁があるのかなと思ってます。凄く柔らかく包み込んでくださるようで、安心感があります」

 デビュー23年目でのミュージカル初挑戦。これまで竹島を支えてくれたファンはもちろん、これをきっかけに彼の歌声に触れる人に伝えたいことを聞いてみた。

 「初めての試みで、竹島宏の新たな姿を楽しんで頂きたいですし、同時に体当たりの演技を観て頂きたいです。大人の物語をじっくりとご覧ください」

(取材・文:渡部晋也 撮影:間野真由美)

プロフィール

竹島 宏(たけしま・ひろし)
福井県出身。明治大学経営学部卒業。2002年、歌手デビュー。2008年、NHK歌番組から生まれたユニット「イケメン3」に北川大介・山内惠介と共に抜擢される。2021年にリリースした「プラハの橋」で第63回日本レコード大賞「日本作曲家協会選奨」受賞。2023年の日本レコード大賞では“ヨーロッパ3部作”で企画賞を受賞。また2022年より、チェコ共和国から親善アンバサダーに任命されている。竹島宏が司会を務める冠番組「竹島宏の歌MAX」(http://www.uta-max.com)は、放送開始から25年目に突入。

公演情報

Musical 『プラハの橋』

日:2025年1月7日(火)~13日(月・祝) ※他、京都公演あり
場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
料:10,000円(全席指定・税込)
HP:http://musical-prague.com/prague/
問:サンライズプロモーション東京 tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)

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