ゴジゲン松居の観劇心理テスト ~今宵あなたを癒さない~

Case.162 考えるか楽しむか、それが問題だ

ハプニング1

芸術の秋だ!と思うけど、さて、どんな演目を観劇しようか。余白や行間が多くて、頭を使って考えながら観る難しい劇にしようか、とにかく観てるだけ聞いてるだけで楽しい、何も考えなくていい劇にしようか、悩みどころだ。どっちが上とか下とかはないしなぁ。今日の気分で決めよう! さぁ、どうする?

◇考える劇を観よう〈CLICK〉

◆楽しい劇を観よう〈CLICK〉

 

ハプニング2

読書の秋でもあるし、自分から色々解釈を膨らませられるような、考える劇にしよう。その場合、大きな劇場で古典のような劇を観た方がいいのか、小さな劇場で尖った劇団の劇を観た方がいいのか、どうしようかな。大劇場の方が椅子の具合はいいだろうけど、小劇場で新しい出会いもしてみたい! さぁ、どうする!?

A 大劇場で考えたい〈CLICK〉

B 小劇場で考えたい〈CLICK〉

 

ハプニング3

食欲の秋でもあるし、頭は使わず、浴びるように、痛快で楽しい劇を観よう。変顔を観て笑ったり、悲しい音楽が流れたら泣いたりするんだ。その場合、大きな劇場で芸能人の大立ち回りを楽しんだらいいのか、小さな劇場でドタバタしたシチュエーションコメディなんて演目も面白そう! さぁ、どうする!?

C 大劇場で楽しみたい〈CLICK〉

D 小劇場で楽しみたい〈CLICK〉

 

診断結果

A 世田谷パブリックシアタータイプ

三軒茶屋の劇場ってだけで、少し背筋が伸びるような感覚があるんですよね。さあ、考えるぞ!というか。あれは不思議な感覚ですが、やはり沢山のお客さんと、考えながら見つめる劇は趣深いですよね。インターミッションがある劇なら、幕間でのロビーの緊張感もすごいです!

〈ラッキーたまご〉ゆでたまご……半熟だとより良い

 

B 下北沢 ザ・スズナリタイプ

下北沢は色んな劇場があり、今日も多くの劇が上演されてますが、最古の劇場はやはり、安心と信頼が
あります。細い階段をミシミシあがっていくだけでワクワクしてきますね。この劇場で観ると、ハズレがない、というのは劇場の雰囲気もそうですが、演目の奥深さも!

〈ラッキーたまご〉オムレツ……ケチャップに頼るな

 

C 東京建物Brillia HALLタイプ

劇場の大きさもあるんですかね、さあ楽しむぞ!という気持ちになる劇場です。もちろん出演者の豪華さもさることながら、池袋という立地、ダンスホールのような高級感に包まれて高揚感はエスカレーターと共に上がる一方です。終わった後は池袋に繰り出せるしね!

〈ラッキーたまご〉目玉焼き……ご飯に乗せてやれ

 

D 渋谷 ユーロライブタイプ

演劇をすることもあるし、お笑いのライブや落語もやっていますし、映画の試写会まである、かなり柔軟な劇場です! 渋谷のラブホテル街の手前にあるので、行くまでは不安になりますが、いざ入ってしまえば、ステージや演者の近さもさながら、楽しめること必至なはず!

〈ラッキーたまご〉くんせい煮卵……朝からいけちゃう

今月のお言葉

地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか

―――――内藤 礼(美術家)

いま、内藤礼さんの展示会をやってるんですよ。これはもう、体感しないとわからない感覚があるので、ぜひみんな調べてみてください。無意識ってすごいです。芸術の秋ですから。ということで、秋の観劇はどのような作品を観るかの心理テストにさせていただきました。もちろん演目や団体で作品のテイストは違いますが、意外と劇場によって、作品のテイストの違いを感じるのも楽しいんですよね。自意識を大事にしていこう。

プロフィール

松居大悟(ゴジゲン主宰)

10月14日(月・祝)にJ-WAVEで9時間生放送します。
J-WAVE「JUMP OVER」毎週(水)26時~ 27時。

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