ゴジゲン松居の観劇心理テスト ~ 今宵あなたを癒さない~

Case.141 空いている劇の伝え方

ハプニング1
SNSの『当日券ありすぎます!!!』の熱量にやられ、劇を観にいった。席が埋まっているように見えるけれど、客席全体を見渡すと、サイドのブロックや、1番後ろの3列分は黒幕がかけられている。これはきっと、座席が余っているけど、空いている感じを出さないようにする制作さんの力だろう。劇はすごく面白かったから広まってほしいな。さぁ、どうする?

◇SNSで感想を書く〈CLICK〉

◆友達に感想を伝える〈CLICK〉

 

 

ハプニング2
SNSに熱く気持ちを書いたけど、強い熱量で書きすぎたせいで回し者だと思われて、フォロワー数が減ってしまった! 減るということは、なにか需要とあっていないのだろうか。でもSNSだから自分の好きに使っていいはずだ。もっと伝えたい……さぁ、どうする!?

A さらにSNSに連投する〈CLICK〉

B noteや口コミサイトに感想を書く〈CLICK〉

 

ハプニング3
「へえ、面白そうだけど、でも空いてるんだもんね?」と、友人はまだ信用できていない様子。とりあえずネットに出ているその劇の感想たちをスクショして送る。「うーん、でもなぁ……でもなぁ……」どうやらあと一押し足りないらしい。観てほしい! さぁ、どうする!?

C 公演パンフレットやチラシを渡す〈CLICK〉

D「じゃあ私も行くから、一緒に行こ!」〈CLICK〉

 

診断結果

A インフルエンサータイプ

劇の感想はとても参考になるけど、連投に次ぐ連投すると、少し引かれてしまいますよね。でも遠慮はいりません。いい劇を伝えることは素晴らしいことだ。劇をする側の人も、「観に来てください」しか伝えられないので助かります! その劇団のインフルエンサーになってやれ!
〈ラッキーあたたかい飲み物〉ココア ……優しさを感じる

B WEB媒体タイプ

どんどん流れていくSNSでいくら普遍的な感想を書いたって、情報の波に埋もれていってしまうものです。そんな時は、WEBサイトを使って、長い文章を刻み付けるのもいいものです。伝える点でも、自分の記録用としても、WEB媒体はずっと残り続けますから。
〈ラッキーあたたかい飲み物〉コーヒー ……間違いない

C 紙媒体タイプ

手にしっかりとした重みがあるのって嬉しいんですよね。その重みが自分の背中を押してくれることもあります。カンフェティも紙媒体はずっと続いていってほしいし、続いていくべきものだなと思います。演劇のチラシも、絶対になくならないと信じています!
〈ラッキーあたたかい飲み物〉ミネストローネ ……腹も満たされる

D 草の根活動タイプ

コロナ禍じゃなければ、その劇場の前でチラシを手配りしたっていい。自分の時間や体力やお金を使うことで1人でも多くの人が知ってもらえるなら、という思いが嬉しいです。そんなの、救われるに決まっています。ありがとうございます! 草の根はいつか花開くはずだ。
〈ラッキーあたたかい飲み物〉緑茶 ……茶柱は立つかい

今月のお言葉

私はいつも、まだ自分ができないことをする。
そのやり方を学ぶために。

―――――フィンセント・ファン・ゴッホ( 画家)

2023年卯年ですね、2022年は台本に向き合うことや劇団を支えることに奔走して、現場が少なかったので、今年は作品が作れたらいいなぁ。ゴッホは生前に1枚しか絵が売れなかったけれど、でもゴッホの見えている景色は美しかったんじゃないかって想像すると、人気な劇が正しいわけじゃないのかもしれません。この数年で芸術業界の様子は変わってしまいましたが、優しくて一生懸命な人が報われたらいいなと思います。今年もよろしくお願いします。

プロフィール

松居大悟(ゴジゲン主宰)
NHK おかあさんといっしょ『ファンターネ!』放送中。J-WAVE「JUMP OVER」毎週(水)26時~27時。

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